宮城県は18日、精神医療センターに入院している患者の預金計約312万円を勝手に引き出した同センターの大槻玲看護師(47)を懲戒免職処分にした。
県病院局によると、大槻看護師は2004年から今年3月にかけて、40代と60代の入院患者2人から預かっていたキャッシュカードで、約50回にわたり現金を引き出し、飲食費などに使っていた。
精神医療センターでは、預金などを自己管理できない一部の患者について通帳などを預かり、入院費などの支払いを職員が代行している。
今年3月、患者の自己負担分が未納になっているのを不審に思った上司が大槻看護師を問いただし、横領が発覚した。大槻看護師は既に全額弁済し、患者側も穏便な処理を望んでいるとして、県は被害届を出していない。
県は、管理監督責任があるとして上司の看護長ら職員計5人を減給などの懲戒処分とした。
記事:共同通信社

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