昨年末より悩みに悩んでいた「光陽商事」の所在地が遂に分かった。
昨年末というより、もっと以前から探してはいたのだが
シリーズ最後の方でのロケ地ということもあって
かなり御気楽に考えて「その気になれば直ぐに見つかる」と
変な自信を抱いていた。
そしてその後その気になってようやく探し始めたのだが
これが結構大苦戦!全く見つからないのである。
かなり焦った。
よくよく考えてみればシリーズ最後といっても
『光陽商事』の登場作品は47、48作なので
1994年頃と考えたとしてももう15年以上も経過しているのである。
焦ってくるとその根本さえも疑わしく感じ始め
「本当に浅草なのだろうか?」と疑念まで生じてくる始末。
もう一度最初から冷静に考えてみることにした。
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『光陽商事株式会社』
46作で就職活動に疲れきった満男が、
47作でどうにか就職できた浅草にある靴の卸会社『光陽商事株式会社』
浅草にある会社という設定なので
その時のその場所の雰囲気を大切にする山田監督ならば
必ず実際の浅草で撮影していたに違いないと思い
ネットでキーワード検索を色々と試してみた。
色んなキーワードで検索してみたが
これと言った成果は得られず。。。
ならば映像の中に何かヒントは??
もう一度作品を見直してみる。
↓このシーンの○印の中にある電柱看板。
『STOCK ストック小島』
会社名である。
早速調べてみる。
商号 株式会社 ストック小島
創業 昭和4年3月1日
設立年月日 昭和22年5月31日
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所在地 東京都台東区浅草5-40-11
キタ━(゚∀゚)━!
浅草!!
やはり浅草なのである。
満男の会社は設定通り浅草で間違いないのである!!
次にこの映像。
ちょっと拡大。
ポストがあり街路樹があり
そして向こうの方には交差点らしきガードレールがある。
映像を見ていると結構車の交通量も多い。
かなり大き目の交差点に見える。
次にこの映像。
そして同じく拡大。
「・・・信用金庫」の看板に
三方向が示せる矢印信号機。
浅草でもかなりの大通りと考えられる。
これだけの目印があれば直ぐにわかる!!
早速「ポスト」、「・・・信用金庫」、「交差点」でググってみた。
「・・・信用金庫」からでは特定できず。
さすがにこの激動の15年は信用金庫をも飲み込んでしまったのか・・・
「ポスト」「交差点」から考えてみる。
非常に疑わしき場所発見!
http://postmap.org/map/50033
かなり濃厚であるが確たる証拠がない。
「・・・信用金庫」がない。
当然「光陽商事」もない。
やはり現地で聞き込みしかないのか・・・
何か遠く離れていても確認できる方法は?
1994年にタイムスリップする方法はないのか?
自宅に篭って考える日々が続く。
ネットで調べても当時の地図は出てこない。
・・・フッと思った。
「そうだ
古い住宅地図があれば・・・」
場所がほぼ特定できているので後は確認のみ。
「・・・信用金庫」がこの場所にあれば間違いないはず!
ネットで調べてみる。
発見!
近隣の図書館で住宅地図所蔵!!
しかも1994年版!!
カァ〜、大興奮!!!
真夜中に小躍り!
興奮を抑えながら就寝。
次回の公休日に備える。
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そしてそして本日!!
仕事は休み!!
いざ図書館へ!!!!
ばぁ〜ん!
ごらん頂きたい!
↓こちらが2007年の地図。いわば現在!疑わしき場所の拡大である。
この青色部分に「・・・信用金庫」と
赤色部分に「光陽商事」と思しき建物があれば・・・
多分映画用に「光陽商事」という看板にしているので
きっと大元も「・・・商事株式会社」という看板だったのではないかと推測。
ドキドキしながらページをめくる・・・
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
↓こちらが1994年の地図。
な、なんとぉ〜!!!!
まんまである。
「光陽商事」は、な、何と映画のためだけの会社ではなく
実在した会社だったのである。
驚きである。
思わぬ発見である!!
さすがに今回の地図は寒気がするほどドンピシャで
本気で喜んだ。
しばらく悩んでモヤモヤしていたが
これで気分もスーッとした。
終わってしまえば簡単なことではあるが
この結果には大満足であある。
あとは現地に行って現場の写真を撮影したいと思う。
・・・つづく。

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