2000年〜2010年までの10年間の俳句日記を纏めました。最初の一年間は俳句手帳のメモをもとに纏めましたが日付けがはっきりしないため表示してありません。 にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へにほんブログ村

2013/5/24

2000年〜  全集

(2000年平成十二年)春〜夏 俳句ダイアリー 

春雷に騙されたくて一人きり

桃に来て桃の花影我ものに

段々の野面の積に座を取らば

桃園に入らばやさし甲斐の風

緋桃より覗く黒岳うす曇り

陽をあびて舞ひ散り急ぐ山桜

かきあぐる髪に花屑旅なごり

山々に囲まれ垂れ桜咲く

山静か桜は今を咲き乱れ

野に語り山に語るか春の雪

道の辺の紫雲英に雨の語るかな

片隅の紫雲英の吐息雨の消し

悲しくなんかないけれど夕暮れ

こんなにも横浜が近いあなた

さよならなんて言えないのかな 私

海が夏色だからあなたといる

海風に薔薇の競演プロローグ

もどれない時を海鳥波に消し

降り出した雨にベンチを去りがたく

子供連れあなたが見つめ私も見つめ

横浜の風が二人の肩寄せる

つまらない夏の日がものすごい人生

降り出した雨に傘などささないで

こんな日が別のあなたとあったよな

氷川丸小さく見えて夏港

守りたいとあなたが言った5月27日


(2000年平成十二年)夏〜冬 俳句ダイアリー 

六月

 知るすべもなくせせらぎの花菖蒲

七月

 夕立や浜のベンチの去り難く

 悲しくもありこんな幸せな夕立

八月

 雲遠く路地に日傘の翳の落ち

九月

 露時雨木の香愛しき板畳

十月

 眼裏にセピアな夢の星月夜

 秋曇バスの来ぬ間の風の歌

十一月

 冬紅葉ひと葉路傍に色を添へ

 踏み出せばここより影の冬の月

十二月

 熱燗や夫の頷くことばかり

 冬銀河睦言の葉の尽きぬほど

 甲板に星を拾ひて年果つる 


  
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2013/5/23

2010年12月  全集

(2010年平成二十二年 )12月の俳句ダイアリー

一二日 一日水曜日 晴 師走来て街路樹の未だ黄を残す
一二月 二日木曜日 晴 町角にポインセチアが点り出す
一二月 三日金曜日 晴 商店街ポインセチアに歳を待つ
一二月 四日土曜日 晴 突風に攫われ年の暮れ迫る
一二月 五日日曜日 晴 燦々とポプラを染める冬の朝
一二月 六日月曜日 晴 礎をポプラ枯れゆくなだら坂
一二月 七日火曜日 曇 シャーペンが折れて師走のドンずまり
一二月 八日水曜日 晴 冬帝の空は無限に青深し
一二月 九日木曜日 晴 霜解の敷石を踏む町の朝
一二月 十日金曜日 晴 年の瀬を禽鳴く枝に雲の山
一二月一一日土曜日 晴 空晴れて枯野の町を狐狼去る
一二月一二日日曜日 晴 とりどりに去る日来る日の年用意
一二月一三日月曜日 曇 雲低くポプラ並木の枯葉雨
一二月一四日火曜日 曇 朝時雨つくづく年の去るを知る
一二月一五日水曜日 晴 極月の刻を奏でる風の歌
一二月一六日木曜日 晴 木枯しの葉の譜を弾くバス通り
一二月一七日金曜日 晴 晴天のマロニエ通りジングルベル
一二月一八日土曜日 晴 町頭を映す路上の猩猩木
一二月一九日日曜日 晴 冬禽のポプラの影に姿無く
一二月二0日月曜日 晴 冬枯れの町の片隅シクラメン
一二月二一日火曜日 晴 冬帝の木々を朝陽の弾く音
一二月二二日水曜日 晴 ケーキほど甘く溶けゆく年の暮れ
一二月二三日木曜日 晴 年の瀬に去年のはがき菓子の箱
一二月二四日金曜日 晴(クリスマスイブ) 聖夜祭サンタの帽子の合唱団
一二月二五日土曜日 晴(クリスマス) 聖誕祭ワインに映る燭の花
一二月二六日日曜日 晴 刻移り空碧々と年終わる
一二月二七日月曜日 晴 古暦壁に最後の月余す
一二月二八日火曜日 晴 気忙しく電話とみかんに留守頼む
一二月二九日水曜日 晴 あらまきを焼き日の暮れる厨内
一二月三0日木曜日 晴 社会鍋人波寄せる渋谷駅
一二月三一日金曜日 晴 歳の空刻々とゆく去年今年

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2013/5/23

2010年11月  全集

(2010年平成二十二年 )11月の俳句ダイアリー

一一月 一日月曜日 雨 朝時雨ちぢむ背伸ばし歩みゆく
一一月 二日火曜日 晴 朝晴れてビルの空より秋の雲
一一月 三日水曜日 晴(文化の日)熟すまで待てば甘柿尚甘し
一一月 四日木曜日 晴 つわぶきの礎に陽を指し開く
一一月 五日金曜日 晴 秋晴れて木立を抜ける町の声
一一月 六日土曜日 晴 雨風を恵みと開く撫子草
一一月 七日日曜日 晴(立冬) 高層のビルの空晴れ秋尽きる
一一月 八日月曜日 曇/晴 雀来て種の後にも露の朝
一一月 九日火曜日 晴 空風ビルの谷間に鳴きすさぶ
一一月 十日水曜日 晴 駅までの木立きらめく冬はじめ
一一月一一日木曜日 晴 千歳飴袋の並ぶ商店街
一一月一二日金曜日 晴 晴れ晴れと冬めく朝に空の青
一一月一三日土曜日 晴 晴天の朝が落葉を金粉に
一一月一四日日曜日 晴 静さを身に一枚の枯葉散る
一一月一五日月曜日 晴/曇 炎々と一葉朽ちてポプラの木
一一月一六日火曜日 晴 色づきて朝陽に透くる大けや木
一一月一七日水曜日 曇 街路樹に残る紅葉に曇り空
一一月一八日木曜日 晴 朝白くビルを染めくる冬の色
一一月一九日金曜日 晴 梢より禽声散れば木の実落つ
一一月二十日土曜日 晴 紅葉散る風が明日を急きたてて
一一月二一日日曜日 晴 露寒の朝静淑のミニテラス
一一月二二日月曜日 曇 紅葉散る午後の世田谷広小路
一一月二三日火曜日 雨/曇 小雨降るメトロ沿線紅葉散る
一一月二四日水曜日 曇 冬の朝大路を曲る路線バス
一一月二五日木曜日 晴 町の隅整然として初冬来る
一一月二六日金曜日 曇 寒々と空を指さす大欅
一一月二七日土曜日 晴 木枯しの逆巻く町に背をまるめ
一一月二八日日曜日 晴 冬晴れの朝陽が伸びる台所
一一月二九日月曜日 晴 暁の寒さ身に沁む厨事
一一月三十日火曜日 晴 夕暮れの町は色なく落葉踏む


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2013/5/23

2010年10月  全集

(2010年平成二十二年 )10月の俳句ダイアリー

十月 一日金曜日 曇/晴 真昼時銀座界隈秋の風
十月 二日土曜日 晴 秋晴れの空気を胸に息を呑む
十月 三日日曜日 晴 爽やかにミニガーデンも月替り
十月 四日月曜日 雨 水音の樋より落ちる秋黴雨
十月 五日火曜日 晴 駅までの木立を越えて天高し
十月 六日水曜日 晴 実むらさきチャペルの鐘の鳴る夕べ
十月 七日木曜日 晴 朝風が少し街路樹色づかせ
十月 八日金曜日 晴 秋晴れの町が始まる朝の声
十月 九日土曜日 雨 朝刊の隅に色濃く秋の雨
十月 十日日曜日 晴 通草なる頃と土産の籠に聞く
十月一一日月曜日 晴 天高く群青色の副都心
十月一二日火曜日 曇 葉の音に夕べの調べ秋しぐれ
十月一三日水曜日 曇 プランタに秋草のみの曇り空
十月一四日木曜日 曇 岸辺より岸辺の橋へ女郎花
十月一五日金曜日 晴 ハロウィンのお化け南瓜に魔女乗せ
十月一六日土曜日 晴 半月の今宵テラスに酔痴れて
十月一七日日曜日 晴 朝風に爽やかに鳴く鳥の声
十月一八日月曜日 晴 撫子の小鉢の空へ朝の風
十月一九日火曜日 雨 冷まじく雲のまにまに朝遅し
十月二0日水曜日 晴 降り出したコンクリの町秋の雨
十月二一日木曜日 雨 撫子の白に夜明けの雨宿る
十月二二日金曜日 曇 旅なごりベレーを被る団栗翁
十月二三日土曜日 晴 鶏頭に木漏れ陽落ちるミニテラス
十月二四日日曜日 曇 生垣の淡く燃えゆく薄紅葉
十月二五日月曜日 雨 軒に咲く白粉花に朝の雨
十月二六日火曜日 曇 雨あがり秋の色なすバス通り
十月二七日水曜日 曇/晴 天高く雲さえなくて大気圏
十月二八日木曜日 雨 ビルの影紅葉雨降る石畳
十月二九日金曜日 曇 撫子を都会の部屋のオアシスに
十月三0日土曜日 雨 三叉路に秋の雨降る広小路
十月三一日日曜日 曇 野分去り静かな朝の町けぶる



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2013/5/23

2010年9月  全集

(2010年平成二十二年 )9月の俳句ダイアリー

九月 一日水曜日 晴 新涼の木立に何を聞く声か
九月 二日火曜日 晴 熱帯夜二百十日を過ぎて尚
九月 三日金曜日 晴 草の朝まだ七草を確めず
九月 四日土曜日 晴 咲き残る日々草に秋の色
九月 五日日曜日 晴 秋草に風の薫りの日曜日
九月 六日月曜日 晴 川上の雲を川辺に藤袴
九月 七日火曜日 晴 秋暑く空群青の真昼時
九月 八日水曜日 雨 野分け雲町は正午の時を告げ
九月 九日木曜日 曇 野分け後静かな朝に陽は昇る
九月 十日金曜日 曇 名も知らぬ花を見かける秋はじめ
九月一一日土曜日 晴 天高く囃し笛鳴る広小路
九月一二日日曜日 晴 星屑を露に落して町の朝
九月一三日月曜日 晴 白桃の皮まで甘く薫り良し
九月一四日火曜日 晴 蜉蝣の見隠れする朝厨
九月一五日水曜日 晴 空白く夕山影へ赤蜻蛉
九月一六日木曜日 雨 しんしんと秋の細雨の町へ降る
九月一七日金曜日 晴 歳時記を捲り種々(くさぐさ)秋の章
九月一八日土曜日 晴(九州旅行) 新幹線秋の峰雲幾つ越え
九月一九日日曜日 晴(高千穂郷) 高千穂の滝の音に聞く秋の声
九月二0日月曜日 晴(長崎) 長崎の坂を登れば曼珠沙華
九月二一日火曜日 晴 厨辺の夕べに昇る月の影
九月二二日水曜日 晴 片隅のテラスの良夜数時間
九月二三日木曜日 雨 十六夜の月を隠すか雨が降る
九月二四日金曜日 曇 薄雲の切れ間を探す立待月
九月二五日土曜日 曇 雨あがり木立さざめく居待月
九月二六日日曜日 晴(七沢温泉郷) 薬師堂登りつきれば雲の山
九月二七日月曜日 雨/曇 折り畳む傘の置き場にふと困り
九月二八日火曜日 曇/晴 去る雨に澄明(ちょうめい)となる月の夜
九月二九日水曜日 雨 雨しとど軒にしずくの花落ちる
九月三0日木曜日 晴 宵の空東に登る月白し
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