続いて第2ポイントへ移動。
ここはいつぞや彼のご友人の車が登りきれなかったという魔の坂道があるというので、ちょっとビクビクしながら走るが3台とも難なくクリアできた。ほっ。
「ここにさっきの下見の3種ほどがいました。同じ種がいるとは限りませんが探してみます」と言ったかと思うと彼は茂みの中へ、がさがさがさ・・・姿が消えた。
大先輩と再び眼が点になりつつ、ぼんやりと待っていると・・・
「カラスシジミ出ました〜でもこれゼフじゃないんですよねー」と言い残し彼は次の目的めがけて、がさがさがさ・・・また姿が見えなくなった。

カラスシジミ・・・恥ずかしながらそんな蝶がいることを知らなかった。
夢中で撮っていると、彼方から「ウスイロオナガ出ました」
次々と魔法みたいに出してくる彼。
その度に「えええ!どこ?!どこ?!」と大先輩と一緒に血相変えて駆けつける。
なにしろ一帯は私の背丈ほどの草で、もちろん道も無く誰がどこにいるか全く見えない。

ウスイロオナガシジミ・・・恥ずかしながらそんなゼフがいるのを知らなかった。
なんてかわいい模様だろう。
おとなしくてシャイで、どんどん下へ下へと隠れてしまう。
なんとか撮影するとその場で画像チェック。
ピントがきてるのを確認すると「やったーーー!!」と大先輩とふたりで1種ごとにガッツポーズ!狂喜乱舞。
そうこうしてるうちにまた彼方から「ミドリシジミ出ました」がさがさがさ・・・と彼の声が響き、声のする方向へ、の繰り返し。

なんせ道が無いもんだから先に大先輩に行ってもらおとすると「えー、また僕が先?」と少しいやそうな大先輩。
だって私が先だったら草に埋もれちゃって永遠にたどり着けそうにないんだもん(~_~;)
なんて、内輪もめしてる場合ちゃうよ、おお〜、これがミドリシジミだよー。
ゼフというものの存在を初めて知った頃、まず最初に見たかった蝶だ。

順序がかなり逆になってしまったけど、やっと会えたよ〜〜と感激してる間もなくまたどこからともなく彼の叫び声が「ミズイロオナガ出ました」がさがさ、がさがさ・・・。

Canon EOS 30D TAMRON SP AF180mmF/3.5 Di LD
(→「高原のゼフ観察会3」に続く)

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