昨日、私の尊敬する先生のブログに、こんな記事が載っていました。
“いつから、サービス業って、ストレスのはけ口になってしまったんだろう・・・”
先生がスーパーのレジでこんな光景を見たそうです。
若い女のお客さんが買い物カゴをレジ台に乱暴に置いた。置いたというより放り投げた。
そのカゴの下にはレジ担当の方の手があった。レジの方の大きな悲鳴。手の色がどんどん変わっていって紫色になってしまった。
しかし、そのお客は一切謝りもせず「邪魔なんだよね」の一言。
このレジの方は本当にかわいそう・・・
でも、この記事を先生が書いてくださって心を打たれました。
先生がみんなの気持ちを代表して書いてくださったことが、とてもうれしかったのです。
最近私も突然キレるお客さんが多くて閉口していたところだったからです。
今の時代、なんか、人々がおかしい・・・。
若かりし頃、接客業をしていた時は、こんなお客さん居なかったと思う。
私の仕事はサービス業と技術職の両面を持つ仕事です。
できれば技術職だけに徹したいのですが、うちのお店は人手が足りないので両方しています。
私の仕事は、皆さんの大切な思い出をかたちにする仕事です。
私が仕上げたものに、心から喜んでくださるお声を聞けた時は、すごくうれしくなります。
私は思い出に生きていると思うくらい思い出が好きだから。
でも、店員も人間です。
うまく説明できなかったり、そのお客様の期待どおりの言葉が咄嗟に出てこないこともあります。
でも、店員はどんな時も一生懸命接客しているのです。
例えば私はスーパーのレジに研修生の方が、ゆっくりとひとつひとつ確認しながら打っているのを、早くしてと責める気持ちには絶対になれない。
私が練習台になってもいいから、がんばれと応援する気持ちになります。
わからないことや、行き届かない点があっても、いいよって許す気持ちでいます。
人として、それくらいの心の余裕を持っていたいです。
しかし、悲しいかな、今の世の中は、どうでしょう。
店員を人間と思っていない人が多いのではないでしょうか。
私も先生の考えと同じで、相手の気持ちになって考えたら、相手も人間として尊重すれば、悲しい思いはしなくていいはずと思います。
せめて、このブログを読んでいる皆さんには、もう1度考えてみて欲しいのです。
私達の生活はサービス業の方々が居なくなれば成り立ちません。
怒る前に、ひとりひとりが相手の立場に立って考えればこんな事件は起きないはずです。
怒っても何の得にもならないし、自分が恥ずかしいだけです。
機械にだって、その気持ちが伝わって、かたまってしまうんですよ。
もうこれ以上、先日の私や、このレジの方みたいな悲しい思いをする人が増えて欲しくない。
私が、先生のブログを読んでとても元気づけられたから、私も勇気を出して、ここに書きました。
サービス業に携わる一員として、切に皆さんに、どうかお願いします。

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