えー、昨日で統一地方選挙が終わりましたな。
何日か前の真夜中にドロドロの泥酔状態で家の近所の遊歩道に掲げてある区議会候補者達の選挙ポスターがベタベタと貼りまくられている掲示板をぼぉーっと眺めていた。
例えば
別に何の取り得もない平凡で冴えない主人公の男の子がある日の帰宅途中、道端に捨てられていたダンボール箱の中で雨に濡れながらすがるような目でこっちを見ているのらネコ耳メイドを発見する。迷わず拾って帰宅。そして玄関を開けるやいなや「お兄ちゃーん!」主人公に抱きつき異常になついて来る可愛い妹に出迎えられ、部屋に戻ってパソコンの電源を入れるとピカッ!カミナリが家に落ち、その衝撃でモニター画面からなんかしらんけど魔法少女が飛び出し一言「やっと…会えたね…」すると机の引き出しが勢い良く開いて「ボク、未来からやって来たの♪おじいちゃんよろしくねっ!きゃは!」女なのにボク、とか抜かす未来からやってきたおてんばなひ孫が登場したかと思うと、「何してんのよ!アンタ!騒がしいわね!」いつも主人公の部屋に勝手に入ってくるくせに文句ばかり言う隣に住む幼馴染の女の子がベランダをつたってやって来た。「今日からこの家に世話になる事になったから。昔みたいに一緒にお風呂はいろっか?あはは!冗談だよ」巨乳で美人の従姉のお姉さんが何の脈絡もなく居候を宣言。「お父さん達は仕事の都合で明日から上海に一年間行く事になったから後は頼むぞ、しっかりな」なぜか親達は子供を置いて二人だけで単身赴任。さっさと行けや!オラ!そして残された主人公の男の子は美少女達に囲まれて必然的に恋の予感。必然的にお色気あり。そんな至極崇高な夢と理想とロマンをドモホルンリンクルの如く厳選凝縮した一本のアニメがあるとする。UHF局の夜中にやってるようなあれだ。この手のハーレムアニメはオレ的にはアリだ。だってアリなんだもん。なぜかって?考えるな!感じろ!…うん、やっぱアリやな…。しかし、良識と誇りある一般の人達ならこう思うに違いなかろう。
ヽ(`Д´)ノアホか!キモイんぢゃ、ボケ!そんなんあるか!
ええ、ええ、ごもっとも、ごもっともでございますよ、こんな取ってつけたような萌え要素を並べただけのご都合設定、荒唐無稽すぎますザンス。それは重々にこちらも承知の上でございます。しかし、ニーズというものがございます。マジョリティに対するマエノリティでございます。こんなものでも喜んでいただける方々も居られるのでございますザンスよ。オレのように。視聴者をバカにしてるワケではないのです。ニーズなのです。
つーことでもう一度選挙掲示板に目を通してみる。
「ネコ耳メイド化社会に向けてメガネっ子、ツンデレ美少女、兄属性の妹の充実を!」
あれ…?かなり酔うとるな、オレ…。ゴシゴシ目を良くこすって、と…。
「少子高齢化社会に向けて福祉、医療、教育の充実を!」
ああ…、なるほそね。
そういや昔、オレのように第二次ベビーブーム世代が一気に成人した頃はなんでかしらんが芸能人候補者達が乱立したような気がするな。
団塊世代の一斉退職で今回の選挙がこれが萌えワードなのかなー。よく目立つね。
まあ、それはそれで大切な問題ではあるけれど、夏の参院選はあんまバカにされんようにしときたいねえ。

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