たったひとりのきみ (たいせつなきみ)

木彫りのウイミックたちは自分たちの身体の材質に一喜一憂する。私たちも同じ肉体を持ちながらも、丈夫な人もいれば、丈夫でない人もいる。弱さの中にある者にとっては、『なんで私はこうなんだろう…」って考えてしまう。もっと豊かな家に生まれていれば…。別な環境で育っていれば…。もっと強ければ…。
そんな私たちにやさしく語りかける。「おまえはわたしが望んだとおりの者。あなたはそれでこそ最高なのだ。」と。 誰かと比べる必要はもはやない。「たったひとりのきみ」なのだから。

0