2014/9/8
「才能に光を当てたら」
先週の「情熱大陸」に、バレエ・ダンサーの菅井円加さんが出ていました。
2012年のローザンヌで、日本人ではあの熊川哲也さん以来の優勝をして注目された彼女です。
同年、ハンブルクのナショナルユースバレエ団に入団し、活躍しています。
このナショナルユースバレエ団とやら、2011年に設立されたばかりだそうで、団員8名(多分)
若い子ばかりの団で、世界中からのオーディションの結果集められた精鋭だそうです。
円加さんは、ローザンヌ優勝なので、唯一、オーディションを受けていないのだとか。
相変わらずの初々しい爽やかさでいっぱいの彼女でした。
ところで、円加さんは、今どきの若い子の中では小柄です。こういっちゃなんですが、スタイルもそんなに良い方ではないと思います。(最近の若い子は背が高いし、脚が長いですからね〜)
世界中から集められた若きエリートのダンサーたちって、ま〜、ホントに小顔で手足の長い事。
普通、バレエダンサーというのは、小顔で手足が長い、ってのが好まれるので、留学するとコンプレックスに悩む人も多いようです。
あの吉田都さんだって、ロイヤルのバレエスクールに留学した時、「本当に自分が嫌だった。」とインタビューで答えていました。(そのコンプレックスを猛練習による技術、そして自信に昇華させ、ロイヤルのプリンシプルにまでなったのは周知のとおりです。)
みんなの中に入ると、小柄なので埋もれてしまう円加さん。
思わず、どうなんだろうな〜、辛くはないのかな、なんて全く大きなお世話の心配をしてしまいました。
しかし、仲間のそれこそ小顔の手足の長いダンサーが言ってました。
円加は同じ人間とは思えない。素晴らしい身体能力で、誰もまねできない、って。
そうなんですよね、普段の生活では、可愛らしい彼女ですが、躍り始めると、その躍動感! 踊りの大きさで小柄なことなんて全く忘れてしまいます。
当然、高度な技術に支えられているわけだけれど、そんな事は忘れさせるほど、ただ、その踊りに魅了され、光り輝いています。
指導者が言っていました。(正確には覚えていないので、間違ってたらご容赦)
彼女はロシアのダンサーのようなダンサーではない。(いかにもクラシックを踊るのに適した手足の長い優雅なタイプ、という意味だと思います。)
彼女は、素晴らしい身体能力と個性を持った、ダンサーだ。
ローザンヌでも、もちろん、クラシックも素晴らしかったですが、コンテンポラリーは審査委員も大激賛のとびぬけた秀逸さでした。まるで、爆発するかのようなその跳躍は女子としてはとんでもないものです。
ナショナルユースバレエ団は、あのJ.ノイマイヤーが設立したそうです。
ユースをもうすぐ卒業し、ナショナルバレエ団に入るのでしょうが、コンテンポラリーで世界的に有名なバレエ団です。きっと益々の輝きを放っていくことでしょう。
もしかすると、手足の長いほっそりした女の子が多い中で、バレエをやっていくことに難しさを感じた事もあるかもしれません。
でも、自分のとびぬけた身体能力、音感、そういったものに、光を当て、自分を信じて努力していった円加さん。
そして、なにより踊りが大好きで、そのためにダンス漬けの日々も苦にならない、というその才能を磨いていったんですね。(今も、朝から晩まで、ダンスの事でいっぱいの毎日だそうです)
自分の才能に目を向けましょう!光を当てましょう!
全てにおいて、光と闇は一緒にあります。
自分の事となると、とかく闇の方に焦点を当てる場合が多いです。
でも、それには必ず光の部分があるんですよね。
そして、忘れていけないのは、それが何より好きだということですね(*^_^*)

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