今日はTさんが16年間住まれた家を引き渡される日です。
4月に仕事の関係で、奥様が急遽、兵庫県に帰られてしまい、ずっと1人で10月の退職するまで生活されていました。
仕事が終わった午後10時過ぎにお邪魔した時、Tさんは一生懸命、床を水拭きされていました。
在米10年間、3世代で住み分けることのできる家を、自分で考えられ、建てられました。
1992年に建てられた時は、一坪110万円! 土地、家、庭で1億円はかかったそうです。
しかし、今、道路一本はさんだ東急が売り出した団地は、家を売りたくても売れず、空き家が目立っています。
Tさんの家は、建て売りでなく、特色があったので売れたそうです。
しかし、売値は3000万円ちょっとだそうです。
今、銀行の貸し渋りがあり、大企業に勤めていても、3000万円のローンを組むことは難しいそうです。
私がTさんと知り合ったのは、1995年、奥さんが臨時任用で私の職場に来たのがきっかけでした。
Tさんには、家内をはじめ、息子達3人もお世話になり、また私は、Tさんご夫婦や娘さん達を北海道にご案内したこともあります。
最後の夜、外は氷雨が降る、暖房もない部屋で2時間、二人でいろんな話をしました・・・・・・。
男が一生懸命働き、建てた家を人に渡す・・・寂しさを感じるのは私も同じでした。
写真は記念に頂いた観葉植物です。 左はTさんからお預かりしているショコラです。


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