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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

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9周年 雑記

2016/5/24 | 投稿者: komori

明後日は壊れかけのテープレコーダーズ結成9周年記念企画@晴れたら空に豆まいてです。

9周年ってことは丸9年経過した、ってことで、10年目に突入するということですね。いやはや。よくもこうも長い年月続いて来たものだ。

自虐でも謙遜でもなく、傍から見ても、そんなにうまくはいかずのままの9年間だったと思いますが、それでもこうしてライヴをやり続けられたり、毎年色んなとこにツアーに行ったり、作品を何枚も出す機会に恵まれたり、と考えると、それなりにはじめる前にはまだ夢の段階であったことのいくつかは、ちゃんと成し遂げられたのかなあとも思います。勿論叶うに至っていないいくつかもある。結局は応援してくれている人達や、関わってくれている人のお陰で続けてこれたのかなあ、と思います。みなさん、ありがとう。

以前はステージに立つ人間である以上、ステージの上や、ミュージシャンとして人目に曝される場では、ひたすらに強くなければ、強くならなければならない、と思っていました。最高の自信をもって人様に提供出来るものだけが正義だと思っていました。出来てないかもしれないけど。その未達成故に自信を喪失したりすることもあったけど、そういう姿を露呈はしたくはないと。胸を張って最高と豪語していたいと。

でもそれってなんだか割りと暴力的なことなのかもしれないと、ここのところは思えてもきて、己の凄みを誇張しあうSNSにもなんだか疲弊してくるし、最高かどうかを決めるのは結局はオーディエンスなわけで、もっと送り手の態度というものは投げやりなものの方が、こっちも受け取る想像力の幅が持てるのかなあと。

昨年フジロックのアヴァロンで観た水橋春夫グループのライヴのことを思い出すと、水橋さんは演奏がうまくいかなかったりすると何度も「すみません」と謝っていました。ステージ上で、金払って来てる客に、こんなに謝るミュージシャンがいるのか、という程に。それを水橋さんは「だって、本当にすみません、と思うんだもの」と仰っていました。でも、そんなライヴも、自分にとっては涙が止まらないくらい最高だったわけです。その時思ったことは、ああ、ステージ上で自分のキャパシティを越えてまで無理して虚勢を張り、強くならなくてもいいんだなあ、ということ。勿論演奏なんて上手に出来るに越したことはないし、自信をもって挑むに越したことはないんだけど。(笑)恥ずかしくて、情けないものでも、いいんだなあ、と。思い返せば10代の頃にジャックスが胸に響いたのはそういう所以からだったのかもしれない。その当時の自分と同じように、世の中には、こんなに暗くて、弱くて、情けなくて、女々しい音楽があるんだと。だから勇気付けられたのかもしれない。

何も僕は自虐的なヒロイズムを賞賛するのでは決してなく、寧ろそれは一番馬鹿馬鹿しいんだけど、なんというか、ロックの根源って、もしかしたら後ろめたさや恥ずかしさ、なのかもしれないのかなと思うんです。だって、親の世代には言えないようなことだったわけだから。

少なくともこういい歳にもなってロックバンドやって、今思う心境というのは、両親にすみません、ということです。自分の歳に母親が自分を産んでたと思うと、尚更にそう思う。じゃあとっとと辞めれば、と言われそうですが、後戻りが出来なくなってしまったのは、ロックの魔性の業なんでしょうか。

せめて後世に継がれる名曲、ヒット曲のひとつでも創りたいところです。



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