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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

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何度目かの Paradiseのこと 最期の

2015/4/21 | 投稿者: komori

Paradiseが解散を発表した。最愛のバンドだった。出会ってからもう随分と時が経つが、いつだって彼等はその瞬間が最期かのような衝動と衝撃をもって俺の前に現れた。連中には敵わなかった。Paradiseというバンドはやはりオリジナルメンバーの、宮腰呼詩、冷牟田王子、関口萌、この3人の天才のギリギリの緊張と均衡の上に成り立っていたバンドだったと思う。萌君の脱退を聞いた時、残された2人は、それはもうParadiseとは別の何か、なように俺には感じられた。なんていう、部外者の後付の発言は空虚だ。よそう。遂にあの誰も知らぬ地獄のような楽園が、崩壊したという、それは生きていれば出会わざるを得ない、別れのような、そういうよくある話だ。部外者になんの助言の必要性があるか? 

ただ、やっぱり自分にとってこのバンドだけは特別だったといわざるを得ない。間章が阿部薫に馳せた想いのような気持ちを、俺はParadiseに対して抱き続けていた。これからもその想いは変わらぬことだろう。ただそれが、追憶と、レコードの中だけのことになった、という、それだけのこと。

これほどまでにロックの深部と闇を生きながらにして体現させるバンドは、もはや現存しないであろう。神格化するつもりも伝説に祭り上げる気も毛頭ない。ただ経験が俺にそう思い足らしめているだけだ。そしてその経験とは生の痕跡となり、自らの血肉となった。同じ時代を共に生き、この細胞に彼等の鳴らした音が刻み込まれたことは、喜びである。

ありがとう。Paradise。
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