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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com

歌う声は空っぽだろう

2013/3/12 | 投稿者: komori

「踊り場から、ずっと / 羽があれば」という、壊れかけのテープレコーダーズの新しいシングルが、間もなく発売されます。もうライヴ会場の物販では売っていますが。3/13にdisk unionさん、JET SETさん、広島のFripp Musicさん、Sunrain Recordさん、中野のレコミンツ、高円寺の円盤さん、にて先行発売され、翌週20日はTOWER RECORDとかamazonとかでも。表題2曲に、ボーナストラックとして昨年のワンマンからの音源と、昨年末亡くなられたJIROXこと今井次郎さんとのアコースティックライヴの記録を収録した、全6曲入りです。最近めっきり見かけなくなったマキシシングルケース仕様で、可愛らしいです。1260円です。

表題の2曲は、バンドで演奏をし始めたのは昨年の夏くらいだけど、曲そのものは、2011年の3月以降に書かれました。2011年は自分にとって、あまり曲が生まれなかった年だったような気がします。気がするだけなのかもしれないけど。何も生み出せなかった。生み出す、創り出す、ことに関し、当方に暮れていたような、そんな記憶があります。それは今も引き摺っていることなのかもしれないけれど。どう考えたってやっぱりあの日3.11の出来事は、
僕等の世界の何かを変えてってしまった。誰もが何かを高らかに掲げ、謳った。謳った、と書きましょう。そう、それは「歌った」とはまた別種の何かでした。ことばは時に人を励まし、勇気付け、建設的な未来を示唆しました。その反面、ことばは欺瞞にも平然と用いられました。それは築き上げて来た時間を一瞬にして粉々に打ち砕く、津波のようなものですら時にはありました。

あれから2年経ちました。僕は取りあえず続けるということを今日も続けています。その過程でまたこうやって新しいレコードを作れてことを、とても光栄に思っております。


僕等に必要だったのはきっと「歌」であって、詩情だった。誰もが何かを謳っている、でもそれは彼等の自由ですし、私達の自由の姿でしょう。

ただ、僕はそこで何も言い出せなかった、羽を剥がれた天使のような人達に、これらの曲が届けばと思う所存です。

2011年夏頃、よく職場のある老朽化したビルの踊り場でバイトの休憩中に冷たい缶コーヒーを飲んでいました。建物で区切られた狭められた空を仰ぎ見ながら。よくそこでその年に入って今はもう辞めてしまった同僚の女の子と鉢合わせしました。その子は時折今でもライヴを観に来てくれます。だけど、もう出逢わなくなってしまった人も、沢山、いますね。生きていると。不思議なものです。こうして生きているのに。

個人的にはこれらの曲を聴いていると、
そんな情景を思い出します。



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