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ガール椿

2012/5/16 | 投稿者: komori

5/12〜13と広島に行ってきた。

出発の日の前の晩、下段ブログの投稿を書きかけのまま寝てしまい、翌朝、ギリギリに起きてしたことが、そのブログを投稿するという行為だった。そのせいで、というわけでは決してないのだが、様々な経緯、誤算があり、僕とゆさは行きの新幹線に乗り遅れた。乗り遅れたこと自体は、時間に余裕があったため問題なかったのだが、安い宿泊パックのツアーチケットを取っていたため、振り替えが出来ず、行きの券を買い直すという結果に至った。その事実を知った瞬間、体中の力が抜け、倒れた。

まあ、それは今では過去の笑い話としてさて置き、初の広島ツアーは非常に充実したもので、東京から一緒に行った皆の1.5倍くらい交通費がかかってしまった事実も忘れる程であった。

それもこれもクアトロなんぞというまさかの大舞台に呼んでくれたガール椿大先輩のお陰であります。本当にありがとうございました。ライヴ以外でも、矢野さんとオチさんには、2日目は観光ガイドや、広島営業巡礼まで案内して頂いた。仏のような人達だった。

ガール椿は観れば観る程好きになっていくバンドで、この日クアトロでのガール椿を観て、僕が日本で最も尊敬するバンドに君臨すべきバンドだ、と認識した。

ネオアコを中心に、様々な良質なポップミュージックのエッセンスを折衷的にまぶした音楽性も勿論なのだが、その活動のスタンスというか、生き様には心を打たれた。

ガール椿のメンバー多分今34〜5歳くらいなのだが、結成は27歳の時で、なんとその年になるまで誰もバンドをやったことがなく、更になんとVoのタチキさんに至ってはライヴハウスに初めて行ったのがガール椿のライヴでだったとのこと。

それまでの期間何をしていたんですか、と問うと、「CDをひたすら買って、ウォークマンで聴き、歩く、という行為をしたてた、27まで」との返答。

そして、逆にこう聞き返された。「全うな社会人をやっていて、27歳になって、よし、今からバンドをやってみよう、と君は思いますか?」と。

僕は今年27歳で、かつ全うな社会人の経験もないし、中学生の頃からバンド一筋で生きてきてしまった人間なので、なんとも返答が難しかったが、おそらく、こんな風にして結成されたバンドって、殆どいないだろう。しかも広島で。

更に、何がガール椿を結成するに至らしめたのですか、起爆剤は何だったのですか、と問うと、「ずっとバンドをやりたかった、やろうやろうと思っていたら、27になっていた」という。

27という年齢は、ゴシップではあるが、ロックの世界ではある種のリミッターの様な数字ではないかと思っている。僕も今年で27になる。遠い昔、ニルヴァーナをはじめて聴いた中学生の頃、まさか自分が27歳になる日がくるなんて、想像出来なかった。だが、確実に時間は刻一刻と経過し、27歳になるのだ、自分もまた。

誰しもが意識せずには入られぬ、そして免れえぬ、身体の老いや感性の老い、古今東西ロックミュージックはその歴史の浅さ故か、生まれた時代背景がそれを助長させたのか、
若き、蒼き炎の、一瞬の燃焼に焦がれ、神格化し続けてきた。「Don't trust over thirty」。

だけど、ロックスター達の終焉の年になり始められたこの広島の奇跡のバンドは、終わりから始まったことを認識した自嘲と悪戯なシニカルさと、(Voタチキさんの「僕達はクソですが、あなた達は最高です。」という自虐MCが最高!)そして何より遅れてやって来たロックバンドという青春を謳歌し、音楽に恋をし続けるような、世界に対する開かれた佇まいが、僕に、はじまりさえ未だはじまっていない未来のことなんだという、可能性を、教えてくれた。

ガール椿、ありがとう。
また18日、今度は新宿Motion、ピンクトカレフで。




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