視覚教室の木曜日はなぜかずっと雨が続き、ようやくの晴天。きあらが楽しみにしていた公園に行ける。かいおが生まれてなかなか外遊びが出来ないので、きあらは大喜び。
公園では、シーソーで遊んだりブランコしたり、かなり満喫した様子。
視覚教室が終わると、ドタバタと幼稚園の面談へ向かう。ギリギリ時間に間に合い先生とお話。
普段、きあらは幼稚園をすごく楽しみにして登園している。でもきあらの話す内容では園の様子がわからない。きあらはその時一番印象に残っている事だけを話すので、園で遊んだブロックが楽しかったのか、毎回(ブロックで遊んで楽しかった)と話してくれる。でもさすがに毎日毎日ブロックばかりして遊んでいるはずがない。(ママ、楽しかったよ)と話をしてくれるきあら。それもそのまま信じていいのか・・・疑問??きあらは自分の目の前で遊んでいる友達が楽しそうにしていると、その記憶が頭の中に残り、きあらが園でずっと泣いていたとしても(楽しかったよ)と答えてしまう。だから私はきあらがどのようにして園で生活しているのかわからない。
実際に先生の話を聞いてビックリ。きあらは園で頻繁にパニックを起こしたり、泣いたりしているらしい。私はきあらがニコニコして帰ってくるので、頻繁にパニックを起こしたりしているとは思っていなかった。
給食の時に、最後まで残ったトマトを先生に口に入れられ大泣きしたり、スモックを逆に着ていて、先生に着替えさせられた事でパニックを起こしたり、そんな日常のちょっとした事が、きあらには耐えられない。
きあらがパニックを起こさずに園で生活をする為には、何よりの周囲の理解が必要。だから今回のように、残ったトマトと無理やり口に入れたり、スモックを着替えさせられたりするのは、きあらにとっては逆効果。お弁当を残さずに食べたり、服を正しく着たりする事は大切な事。きあらにそれを教える事は必要で、きあらだけ甘やかすのはよくない。でもきあらにそれを教えるには、周囲と同じようでは理解できない。大好きなトマトを残しているのも、きあらにはきっと何か理由がある。だから無理やり食べさすよりも、それ以外の物を全部食べている事を褒めてあげたりする事で、嬉しくてトマトを食べたり、食べなかったとしても食べない理由を話してきたり・・・。「今回は残してもいいから次から食べようね」と約束をしたり・・・いろいろなやり方でゆっくりを進めていく。記憶がいいので、次に食べる約束をしたら、それは必ず憶えている。
スモックを逆に着てしまったきあら。きっときあらは自分で頑張って着た事を先生に褒めてもらいたかったはず。それを先生に「逆に着てるよ」と言われて、思っていた事と違う言葉が返ってきたのでパニックになったと思う。きあらが握力が弱く、自分で服を着たり脱いだりするのが苦手。そんなきあらが自分で頑張ったのだから、親としてはそこを褒めて欲しかったかな・・・。きあらが逆に着ていたとしても、今回はそのままにして欲しかったな・・・。今回褒めてもらえるときあらは次からもっと頑張れる。
周囲の子供達と同じようにきあらに教えてもきあらには理解が出来ない。『今日食べたくないトマトをどうして食べないといけないのか?』『服が逆になっているとどうしてダメなのか?』何もかもきあらにはその都度説明がいる。何度も何度も説明して、きあらが納得した時、ようやく事がスムーズに進む。
朝のバスの中では、きあらは窓から手を出したらしい。先生が「危ないかダメよ」と注意すると「きあらは暑いからいいの!」と怒ったらしい。
その時も『危ないからダメよ』だけではきあらはわからない。なぜ危ないのか?なぜダメなのか?
私は先生からきあらの様子を聞き、家に帰ってからきあらといろいろ話をした。
バスの窓から絶対手を出さない事。窓から手を出すと、車が通ってきあらの手にぶつかったら病院に行かないといけない。手から血がでて、こけたりするよりも痛い。手をだしたらどうなるのかを話す事で、きあらは理解してくれる。
そして先生には連絡ノートにきあらで手を焼いた事をその都度書いてもらう事にした。そして、それについてきあらに私が説明した事を連絡ノートで先生に伝える事で、少しずつ先生もきあらへと接し方がわかってもらえるような気がする。
周囲の理解があると本当にきあらは生活しやすくなる。だからきあらは家や視覚教室では、泣いたりパニックを起こしたりする事は少ない。
周囲から見ると、これはかなり甘やかしているように見える。でもそうしないと理解できない子供である事を理解してもらえればと願う。
世の中の人が理解していたら、きあらは住みやすい社会になる。きあらが少しでも住みやすくなるといいな。そういう場所が一つでも多くなるといいな。
園で毎日辛い思いもしながら、それでも楽しい事を見つけて頑張っているきあらに、「きあら毎日毎日よく頑張っているね」と思いっきり抱きしめてあげた。そんな私の様子もあまり理解してないきあらだけれど、私に抱きしめられて喜んでいる。1日1日、きあらが少しでもいいから落ち着いて楽しく過ごられると嬉しいな。

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