
昨夜、新宿の厚生年金会館でミュージカル映画「ドリームガールズ(DREAMGIRLS)」の試写会がありました。いやもう凄い人人人。あの広い会場が満杯(2階はわかりませんが)。圧倒的に女性が多かったです。
映画の公開は2月半ばからだそうですので、ネタバレはなるべく控えますが、観る前には何も知りたくない!という方は以下の文章を読まないで下さいませ。
この映画はダイアナ・ロス&ザ・スプリームス(シュープリームス)をモデルにしている、という風に言われているそうですが、スプリームスの大ファンの僕から見ると、所々をヒントにはしているものの、ストーリーは基本的に創作でした。
ですから、これをスプリームスの「自伝的映画」と言われるとしたら、僕にはとても抵抗感があります。ストーリーのヒントにはしていますが、実際のスプリームスやモータウンとは別物です。
スプリームスの曲も全く使われておりませんし、曲もサウンドも特にモータウンっぽくはありません。
しかしスプリームスのフローレンス・バラードをモデルにしていると思われるエピソードが重要な役割をしていて、実際にはフローレンス・バラードは亡くなってしまったわけですが、この映画ではエンディングでファンの夢を叶えてくれるような話になっていて感激しました。
個人的に大受けしたのは、このザ・ドリームスたちのアルバムジャケットです。もちろん架空のLPジャケットなのですが、これがスプリームスのオリジナル・アルバムのジャケットにそっくりなのです!
これはぜひスプリームスのオリジナル・ジャケットと並べた記事を見てみたいです。
振り付けもそんなにスプリームスっぽくはありませんでしたが、衣装や雰囲気はそっくりです。スプリームスが「エド・サリヴァン・ショー」で「ラヴ・チャイルド」を歌った時と同じような舞台セットが出てきたのにもビックリしました。
それからジャクソンファイヴ風のグループにも大受けしました。しかも曲もそっくり!ジャクソンファイヴの大ファンの僕が見ても、ジャクソンファイヴにしか見えませんでした。実に素晴らしい。
ビートルズもチラッと出てきます。
映画自体に話を戻しますと、ストーリーはシンプルですのでわかりやすいです。とても素晴らしかったのが音楽で、どの曲も良いし、圧倒的な歌唱力によって映画をグイグイと引っ張ります。これは圧巻でした。
それからステージのシーンでは、まるで本当にコンサート会場でライヴを見ているような臨場感がありました(意識してそうしたのだと思います)。実際にライヴを体験している気持ちになりましたので、大きなスクリーンで観られて良かったです。
感動した人も多かったらしく、映画が終わってから拍手が起こっていました。
スプリームスを抜けて寂しく亡くなってしまったフローレンス・バラードの事を思うと、やはりエンディングにはホロリとさせられます。本当にこんな風だったら良かったのに。そんな事を考えると、ちょっとジワッと来ました。
映画「ドリームガールズ」は2月17日(土)より全国ロードショーだそうです。興味のある方はぜひ映画館でどうぞ。僕もまた見たいです。
モータウン関係の文章です:
「
The Supremes Reflections/ザ・スプリームス」
「
スティーヴィー・ワンダーに「見て。」と言う人/エディ・マーフィのサタデー・ナイト・ライブ」
「
サウンズ・オブ・モータウン」
「
BEGINNING YEARS 1967-1968/THE JACKSON 5 AND JOHNNY」
「
IN JAPAN!/JACKSON 5」
「
クリスマスに愛を贈ろう/一番好きなクリスマス・ソング」
「
A Time To Love/Stevie Wonder」
「
FOUR TOPS LIVE!/ザ・フォー・トップス」
「
Got To Be There & BEN/マイケル・ジャクソン」