
ポール・マッカートニー&ウイングスの映像作品「ワン・ハンド・クラッピング」です。…と言っても、この作品は編集まで終わっていたのにお蔵入りして未発表になってしまったので、これは海賊版です。74年にスタジオでリハーサルしてるシーンが中心。
珍しいのはすぐにウイングスを抜けちゃったジェフ・ブリトンがドラムを叩いている事。ジェフのドラムはかなりドタドタとして不器用で、僕としてはジョー・イングリッシュに交代したのは良かったなあと思います。
USAライブとはだいぶ違う「ソイリー」とか、ポールがベースを弾いて歌う「ブルーバード」とか見所だらけですが、何と言ってもポールが未発表曲をピアノで弾き語りするシーンは必見!「マッカートニー」収録「グラシズ」に少し入っていた「スーイサイド」のフル・ヴァージョンや、後に「テイク・イット・アウェイ」のカップリングで発表される「アイル・ギヴ・ユー・ア・リング」まで歌ってます。また、エンディングの「ベビー・フェイス」のヴォーカルの何と黒っぽいこと。この曲は1980年に、ポールは留置所の中で歌ったそうです。
おまけですが、このビデオに未収録ですが同じセッションで演奏された「ジュニアズ・ファーム」のビデオが存在します。これも持ってますが、すんごいカッコイイです。全部ひっくるめて正規版で出ないかなあ。