「ROCK AND ROLL/ポール・マッカートニー&ウイングス」
ビートルズ 関連

たまにはほとんど知られていないと思われる超マイナーな内容のブート(海賊盤)も取り上げてみます。
いつどこで買ったのかも忘れてしまった海賊盤です。このCDの情報量の少なさにはビックリします。1989という記述があるので89年に発売したようですが。
何と驚いた事に、曲名がなんにも書いてありません!

↑空白の曲名/裏ジャケットより
空白のトラックリストの上に、英語で「クイズです。できるだけこのトラックリストを埋める事に挑戦してみて下さい」という事が書いてあります。何といういい加減さ!自分たちに曲名がわからなかったので、苦し紛れでこのようにしたのでしょう。
何もわからないのに僕も良く買ったものだと自分で思いますが、もしかしたらスゴイお宝の音源が入っているかもしれないと判断して取りあえず買ってみたのでしょう。
どの時期のウイングスかも書いていませんが、ギターとドラムのプレイから判断すると72年頃の、ギターがヘンリー・マックロウで、ドラムがデニー・シーウェルの時です。ヘンリーのプレイがバンドに馴染んでないので、ギタリストのオーディション、またはヘンリー加入時のセッションだと思われます。
内容は、タイトルの通りロックンロール中心のジャム・セッションばかりが収録されています。しかしアレンジはどれも未完成で、レコーディングのアウトテイクなどではありません。
「トゥエンティ・フライト・ロック」も演奏していますが、後にウイングスで取り上げた時とはアレンジが全く違います。
あまりにもラフすぎて相当なマニア以外には聴くのが辛いと思われるCDです。期待していたお宝音源は入っていませんでした。ヘンリー加入時の音源としては貴重ですが、プレイもそんなに良くないので、筋金入りのウイングス・マニア以外にはおすすめしません。ただ、こういうのも存在します、という意味でご紹介いたしました。