昨日は三軒茶屋で「三茶de大道芸」を見ました(公式サイトは
こちら)。この大道芸イベントを見に行ったのは久しぶりで、前回は2日間かけて色々な大道芸を見て楽しみました。
東京は朝から曇り空でしたが、天気予報では「夜遅くから雨」と言うので、それを信じて行ったのですけど、実際にはもう夕方から雨が降ってしまいました。
結構大きな大道芸フェスティバルですので、今回も国内外から40組ぐらいが参加しているようです(本日も開催されます)。
僕は開始時間の前に到着し、午後12時からのスタートから午後7時頃まで、数々のパフォーマンスを楽しみました。
楽器の演奏をするグループもおりまして、僕が気に入ったのはブラス5人組の「ブラックエレファンツ」でした。
トランペットとトロンボーンが2名ずつに、スーザフォンという編成で、クラシックからジェームス・ブラウンまで幅広いレパートリーを披露しておりました。
特に、このグループのリーダー兼アレンジャーを担当しているトロンボーンの人の演奏がものすごく上手で、クラシックの速くて複雑で長く続く難しいフレーズを見事に吹き切った時には、観客からも盛大な拍手がわき起りました。
忍田耕一さんというお名前だそうです。本当に素晴らしいプレイヤーです。グループもカッコ良かったです。
色々と見て回り、午後3時頃に彼女と合流し、露店でアツアツのサツマイモを買って食べたりしながら、場所を移動し、また大道芸を見ました。
裸足で頑張っていたのは、ジャグリングの森田智博さんです。
クラブや水晶玉やボールなどのパフォーマンスをしておりましたが、特に見事なディアボロが印象に残りました。終了後、小さい子供たちに囲まれて大人気だったのも印象的でした。
この辺から雨が降り出し、段々と雨足が強くなって参りました。
次に見たのは、奇想天外なパントマイムのサンキュー手塚さん(公式サイトは
こちら)でしたが、ショーの途中に大変な事態が起こってしまいました。
最初はショーも順調で、特にマイケル・ジャクソンの農耕ロボットのネタなどは大受けしておりました。
しかしショーが進んでいくうちに、電源の不調により、照明が点いたり消えたりするようになり、ストーリーのあるパントマイムの途中なのに、音楽が突然止まってしまったり、音が途切れ途切れになるという、最悪とも言える状況になってしまったのです。
しかし、この最悪な環境にも怯む事なく、音楽が途切れてしまった時には、自らが大声でBGMの続きを歌ったりしながら、堂々とステージを勤め上げました。
驚いたのは、こうしたトラブルに見舞われた上に、かなり雨が強くなっているのに、観客は誰も帰らないのです。
そのまま、雨に濡れながらショーを見て、笑って拍手をしていました。
それは感動的な光景でした。
そして最後は、激しくなる雨の中、感動的なストーリーの壮大なパントマイムを披露し、割れんばかりの大きな拍手を浴びていました。
実に見事、実に立派、実に天晴れ。
これぞプロフェッショナル。
ちなみに、サンキュー手塚さんは、世界的に有名な静岡大道芸ワールドカップで総合優勝しているそうです。さすがです。
またぜひ、サンキュー手塚さんのショーを見てみたいです。
土砂降りのような雨の中、次に、フランスから参加のモーガン(Morgan)さんのショーを見ました。
僕がモーガンさんを見るのはこの日2度目です。また見てみたいと思い、場所を移動して再び見る事にしたのでした。
ボールを足で蹴り上げ、腕の中をすり抜けさせ、首の後ろからボールを渡し、反対側の足で受け取るというスゴイ技を持っています(技の内容を文字に書くとこのように長くなりますが、実は一瞬で終わる芸です)。
難易度が高く、デリケートな技ですので、雨が心配だったようですが、雨に濡れながら観客が待っている様子を見たためか、同じようにじっと待っている僕の前まで来て、外国語で何か喋り(おそらく「大丈夫?」とか「準備はいいかい?」みたいな感じだと思います)、僕に向かってグッと親指を出したので、僕もうなずきながらグッと親指を出したら、ショーの準備が始まりました。
そして、スタッフを通して「雨に濡れないように、みんな木の下に集まって見てほしい」とメッセージを伝え、ショーが始まりました。
すでに激しく降っている雨の中、とてもやりにくそうではありましたが、昼に見た時とは違い、ボールを落として泥だらけにしながら(下は土です)、アドリブを入れて笑わせつつ、キメる所ではきちんとキメて、これまた盛大な拍手を浴びていました。
すっかり日も暮れ、雨の中、次のパフォーマーが出てきました。今度はファイアーショーとの事で、道具に念入りに燃料を染み込ませ、準備をしていました。お名前は、貝瀬大智(かいせだいち)さん。
これがまた迫力がありスリル満点の見事なショーでした。
大変危険な芸だと思うのですけど、少しのミスもなく、完璧なショーだったと思います。火を使うショーは出来る場所も限られると思われますが、またどこかで見てみたいです。
僕はうっかり素足にサンダルで見に行ってしまいましたので、日も暮れて雨模様のため寒くなり、喫茶店に入ってお茶を飲んで暖まりました。
帰る時、先ほど見た森田智博さんと、上野公園や横浜大道芸でも見た事がある一輪車の栗原舞さんが一緒にショーをしており、そのバックでは別の音楽グループが生演奏をし、多くの観客が楽しんでおりました。
他にも様々な演出を凝らしたウォーキングアクトの皆さんを見ました。
本当に大道芸はいいですねえ。小さな子からお年寄りまで、みんなニコニコして、ハラハラして、ウワーッと歓声をあげて、夢中で拍手して。
ちょっとやそっとの練習で習得できる芸ではありませんので、裏ではそれこそ血のにじむ努力を長年重ねて来たのでしょう。しかしそんな事を全く感じさせず、サラッとこなしてしまう風に見せるところが素晴らしいです。
特に今回はザンザン降りの雨の中、何組もの大道芸を見て、心から感動いたしました。
また色々な場所へ大道芸を見に行こうと思います。
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