
2002年に突然コンビニで再発された「魔太郎がくる!!」です。小学校の頃は単行本を全巻持っていたと思いますが、このコンビニ版は何巻まで発売されたのかよくわからず、買い逃したのも結構あったようで、古本で見つけた時に買ったりしています。表紙が似てるので間違ってダブって買ったりしてますが。
「魔太郎がくる!!」は主人公の魔太郎が色々な人に色々な意地悪をされ、そのうらみを「うらみ念法」で晴らすというマンガです。暗い内容ですが、れっきとした少年マンガ。藤子不二雄A先生は魔太郎のモデルは自分だというコメントをしています。
不条理な意地悪に対して魔太郎が仕返しをする話では「やった!」と爽快感もあり、魔太郎と一緒に「フッフッフ」と笑うのですが、友情を壊されたりして復讐した後に魔太郎が泣いていたりすると、こちらも切ない気持ちになったものです。
背後からメラメラと炎がのぼり「コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ」というセリフがあると復讐の開始です(このセリフ、昔はカタカナだったのに、いつの間にかひらがなに替えられてしまったようです)。うらみを晴らす時のバラの柄のシャツにマントというスタイルもカッコイイ。うらみ念法も毎回違っていて楽しみでした。
妙な物ばかり売っている“怪奇や”のモンスターおじさんや、同級生で憧れの人の由紀子さん、赤ん坊なのに表と裏の顔がある切人ちゃんなどレギュラーのキャラクターも個性的です。
僕はこのマンガで「パイ投げ」を知りました。ドタバタではおなじみのパイ投げですが、実際に見るよりもこのマンガで知った方が早かったのです。とても面白そうでワクワクし、コーフンして読みました。後にドリフのコントでパイ投げが出てきた時は「これだ!!」と大喜びしました。
魔太郎がくる!!は最初に出た単行本とは内容が違うらしいです。内容に色々問題があったようで、後に書き直されたり削除された話がかなりあるそうです。僕も最初に出た単行本を愛読していましたが、その旧版の復刻を望む人が大勢いるんですね。旧版復刻のための投票も行われているようです(
こちら)。
もう30年ぐらい前のマンガでかなり内容を忘れているので、僕も旧版でまた読み直してみたいです。