「ジューシィ・ハーフ(ジューシィ・フルーツ1/2)復活!」
邦楽 全般
昨日は元ジューシィ・フルーツのイリアさんと、ドラムの高木利夫さんがジューシィ・フルーツのナンバーを演奏するというので、出かけて参りました。
今回は定員50名の完全予約制のライヴでしたが、当然完売いたしまして、多くのファンが詰めかけました。前回もご一緒したソニックさんとお店の前で落ち合い、ジューシィのコピーバンドをしていた方たちともご一緒し、大のジューシィファンのYOSHYさんからもお声をかけていただき、バンド仲間のどるたんやリズム・Keyさん、SORAさんも含め、濃いマニアの方々と一緒に楽しみました。
ステージ横にはドラムの高木さんがいたので、客席から手を振ってご挨拶。2日前にも高木さんと真っ昼間から一緒にお酒を飲んだりして遊びましたが、今回はスーパードラマーとしての高木さんを見に行ったのでした。
まずはレギュラーのゴーゴーアップルズの演奏です。元・近田春夫&ハルヲフォンのドラマーである恒田義見さんが「恋のT.P.O」などを歌ってくれて、ハルヲフォンの大ファンだった僕も大喜びです。もちろん客席も大変に盛り上がっていました。
今回は超名盤「電撃的東京」から「きりきり舞い」や「真夜中のエンジェル・ベイビー」も披露され、高校時代から「電撃的東京」を愛聴している僕は狂喜乱舞です。
その後、義見さんがイリアさんの名前をコールすると、割れるような拍手の中、イリアさんと高木さんが登場。ベースとギターは、ゴーゴーアップルズのジェフさんとAkishiroさんが担当です。
2月11日のジューシィ・ハーフの時は「恋愛タクティクス」「夢見るシェルター人形」「恋はベンチシート」「ジェニーはご機嫌ななめ」がジューシィのレパートリーとして演奏されましたが、今回はその4曲に加え「おとめのカウントダウン」や、小泉今日子さんもカヴァーした「お出かけコンセプト」、それに「そんなヒロシに騙されて」や「ふりむかないで」も第一部と第二部のステージで演奏されました。
イリアさんは、もちろんミニスカートで、トレードマークのメインギターであるピンクのブギーを弾き、高木さんもバックコーラスで参加します。
まさか「おとめのカウントダウン」が聴けるとは!Akishiroさんとツインリードのフレーズの「お出かけコンセプト」も良かったです。「ふりむかないで」では「イェイイェイイェイイェイ!」「ウォウウォウウォウウォウ!」のコーラス部分を客席でも大合唱!
高木さんもとても楽しそうでした。
面白かったのは、ベースのジェフさんが「ギターのAkishiroさんはジューシィの大ファンだったそうです」というような紹介をした時、Akishiroさんが「僕がまだ高校生の青い時期、イリアさんには『音楽以外』でも大変お世話になりました」という事を話していて、客席では皆が気が付いてウケていたのですけど、イリアさん本人だけが意味がわからず、どこでお世話になったのか聞きだそうとしていて、そのイリアさんの少女のような清純さに一同(特に中年男性ファン)が感動するという名シーンが生で見られました(高木さんは「イリアは昔からニブイんだよなあ。昔も歌詞の本当の意味に気が付かないで歌ってたしなあ」とMCをして、また大ウケしていました)。
ジューシィは男性陣の三声バックコーラスも非常に凝っているのですけど、今回も一切省略せず、全てのバックコーラスを再現していました(高木さんによると、リハーサルの半分以上がコーラスの練習だったそうです)。
ジューシィのナンバーを終えると、義見さんやギターのイケダタカシさんも参加して、全員で「シンデレラ」の演奏やジャムセッションが行われましたが、その時に義見さんが「じゃあビートルズのユー・キャント・ドゥ・ザットやろうか」と言ったら、他のメンバーから「いや、イリアさんが弾ける曲の方がいいのでは…」と却下されてしまうという、観客にとっては貴重で面白いやり取りも見られました(個人的にはユー・キャント・ドゥ・ザットを聴きたかったです)。
義見さんがイリアさんにコール&レスポンスをさせたりと、見所もたくさんありました。もう客席は大変に盛り上がり、一緒に歌い、手拍子をし、心から演奏を楽しみました。
前回のライヴ終了後には、たくさんのファンの方々が、イリアさんや高木さんにサインを求めたり、記念に一緒に写真を撮ったりしていましたので、今回は僕もサインをいただこうと思い、イリアさんの1stソロアルバムである「ティングル」を持参し、ジャケットにサインをいただきました。
僕は昔、3rdアルバムである「パジャマデート」を買った時だったか、レコード屋さんに特典としてジューシィ・フルーツ全員分の直筆サイン色紙をもらったのですけど、度々の引っ越しで残念ながら紛失してしまったという悲しい思い出があります。
そういえば僕は、高木さんと一緒に演奏したり、遊んだりしているのに、今まで直接サインをいただいた事がなかった事に気が付きまして(僕は普段からサインを求めたりする事がほとんどないのです)、今回は良い機会ですので、高木さんにもサインをいただく事にしました。
高木さんにはどれにサインをいただこうかと考えましたが、2001年にCD限定でジューシィ・フルーツが再結成された時のCDの中ジャケットにお願いしました。
そのジャケットの、高木さんの似顔絵が面白いからです。
高木さんはご自分の顔のイラストを見て笑いながらサインを下さいました。

↑似てるのかどうなのか
そして、前回のステージを見て、僕は改めて義見さんの大ファンになりましたので、僕が高校時代から愛聴しているハルヲフォンの「電撃的東京」も持参して、サインをお願いしました。義見さんはブックレットの中にサインを下さいました。

↑サインは中にあります
それから、イリアさんは、以前このブログにコーラのオマケに付いてきたユニークなスヌーピーのお話を書いたのを読んで下さり(
こちらと
こちら)、「うちにもたくさんあるので差し上げますね」と、わざわざたくさんのスヌーピーを持ってきて僕にプレゼントして下さいました。
いやもう、家宝です。
他にもイリアさんが参加している合唱団の公演用のパンフレットなどをいただきました。ありがとうございます。
その後、高木さんが「ギターのAkishiroさんが、KENNYさんのブログを良く読んでるんだってよ」と言ってAkishiroさんを紹介してくれまして、ジューシィの曲のコードはどうだとか、ここのコードはm7♭5だとか、ディミニッシュが多いとか、ジューシィのレコードの歌詞カードに付いていたギターコードはおかしいとか、そういうお話をしてとても楽しかったです(歌詞カードのコードは、高木さんによると、間違いが多かった歌本のパロディとして、わざと違うコードを混入して記述していたのだそうです。長年の謎が解けました)。Akishiroさんは僕と同い年だそうで、当時はもちろんお互いに知らない同士でしたが、同じ時期に別の場所で僕と同じようにジューシィをコピーしていた人がいたのだなあと感慨深かったです。
そして、以前僕がこのブログに書いた「メルヘン月夜にキス3つ」の中の「わたしメルヘン」という歌詞が「わたしネリネリ」に聴こえる、という話を読み(
こちらです)、初めて本当の歌詞を知った、というお話をして下さいました。
なんと、Akishiroさんは「わたしメルヘン」の部分を「わたしメリメリ」だとずっと思っていたそうなのです。僕の高校時代の友達も「これは絶対にメルヘンじゃなくネリネリと歌ってる!」と断言していましたが「ネリネリ」や「メリメリ」に聴こえていた人が複数いるというのを知り、高木さんも驚いていました。
いつかぜひAkishiroさんとも演奏してみたいです。
多くのジューシィマニアの皆さんとお話できて楽しかったです。
イリアさんがまたピンクのブギーを抱えてジューシィのナンバーを歌うのは当分先になりそうですが、まだまだ聴きたい曲がたくさんありますので、またぜひステージに立っていただきたいです。
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