2009/12/14

プロチーダの少年  イタリア歩き

作品展で展示していた写真をご紹介する前に、まず、ご紹介したいのがこの写真。

ポストカードにもしている、私お気に入りの1枚です。


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マルケ州に滞在していた時の話です。

夏休みに日本から友人が来ることになり、一緒に旅をしました。ナポリで待ち合わせて、イスキア島へとシチリア島へ行く予定です。その少し前、旅の月刊誌の特集がたまたまナポリ・カプリ島だったんです。ホームステイ先からローマへ向かう列車の中でその雑誌をパラパラとめくっていると、一枚の写真に目が釘付けになりました。それが、ちょうど上の写真の風景。記事ではなく広告ページだったのですが、よくよく見ると、隅っこに、PROCIDA という文字がありました。調べてみるとプロチーダ島は、カプリ島、イスキア島と同じくナポリ湾に浮かぶ小さな島。イスキア島から船が出ている様子です。

さて、イスキア島の港からお昼過ぎの船に乗り、20分ほどでプロチーダ島へと到着しました。昼食を取ったバールで島の地図をもらい、さっそく探索を開始。あの写真の風景が見たいので、とりあえず坂を上ります。で、念願のあの風景を見ることに成功。これが目的だったので、もう他にはすることがなかったり…(笑)。それではと、島の反対側へと坂を下って行き、小さな港に到着しました。さすがに歩き疲れたため、階段に座って休んでいると、ここで少年登場です。


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どこからか歩いてきて、わき目もふらず繋がれている小さなボートに乗り込む少年。彼のボートなのかな?放課後にボートに乗りに来たのかな?とぼんやりと見ていると、缶を取り出し、ボートの中から水を汲み出し始めるじゃありませんか。昨日も一昨日も雨は降っていなかったけどな…。いったいどれだけの量の水が貯まっているというのか、底に穴が開いているのか。何度も何度も水を海に捨てる少年。

水を全部汲み出せたら出航するんだろうと私たちは思っていたので、こっそりと彼を応援することにします。そばのバールに移動し、少年が見える席に座って応援を続けます。この島にいても特にすることはないし、かと言い、イスキア島に帰ったからと言ってすることは、プールかテルメに行くことぐらい。のんびりとした私たちの旅。少年が出航したら私たちも帰るということにしました。何度か、終了したか!と期待を持たせる出来事もあったのですが、結局、小一時間ほど水を汲み出し続けた挙句、少年は帰宅。

なんだか、すっきりしない気持ちで私たちも島を後にしたのでした。

タグ: イタリア




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