私は一人じゃなにも出来ない、弱い人間なのかもしれない。と、思っていた。
広島ドッグパーク崩壊。
ネットやテレビ、新聞でご存知のかたも多いかと思います。
レスキューにあたられているアークエンジェルさんには以前お世話になったことがあり、そのホームページで今回の件を知りました。
毎日毎日、それを見るたびに涙がとまらない。
ある日、レスキューされたラブラドールの女の子の写真が。
ドキっとした。
バディと同じラブラドール。このみちゃん。
笑顔は全くない。体もがりがり。
何これ・・・・。
いてもたってもいられなくなりました。
何も出来ないと言ってられなくなりました。
物資だけでも。そう思っていたとき、友達からメールが。
「YOKOちゃん、私行ってくる!」
ドーンと、頭をなぐられたような気持ちになりました。
行かなきゃ!!!!
直感でそう思いました。
そうせずにはいられないと。
そして翌々日。
広島県佐伯区。ドッグパーク。
正直とっても怖かった。
あの惨状をこの目で見て、私はしっかり立っていられるのか。
泣き崩れてしまわないか。
友達と、絶対に泣かない!!と固く約束し、奥にむかいました。
予想通り、ワンコたちはとてもひどい状況でした。
やせ細ってガリガリのチョコラブ。
表情のないゴールデン。
やせ細っている上に妊娠している黒ラブ。
そしてみんなみんな小さい。
とっても小さい。
痩せている、という状態だけでなく、とにかく小さい。
初めて見る光景でした。
涙が。
涙がこぼれそうだった。
でも絶対に泣けなかった。この子たちに涙を見せて、不安な気持ちにさせるわけにはいかなかった。
そして私も友達も。
とにかくとにかく働きました。
泣く暇のないように。少しでも多くの子に愛情をそそいであげれるように。
その中で気付いたこと。
それは、みんな人を愛しているということです。
近づけばしっぽをふり、声をかければとっても喜ぶ。
まるで子供のように。
そう。
みんなとっても純粋で、本当に子供のような顔をしていました。
なんで・・・・。
あんな地獄のような環境にいて、なぜ人を憎まないの?
なんで私に「行かないで!」って言うの?
信じられないくらいに。
憎しみのない、透き通ったまなざし。
「絶対に暖かい家庭に行けるからね!!それまで頑張ろうね!!」
出来るだけ多くの子に声をかけ、作業を続けました。
時間になり、団体のスタッフのかたと一緒に、合計12匹の犬を大阪へと連れて帰りました。
帰りは約6時間の道のり。
ワンコたちは疲れきっていましたが、車から降りると何かを感じたのかはしゃいでいるように見えました。
そして、新しいホストファミリーさんの家へと旅立って行きました。
疲れは全く感じなかった。
あの子達の喜ぶ姿が、とにかくうれしかった。
確かにあの場所は悲惨な場所です。
でも私はみんなに伝えたい。
あの子たちは確かに「生きたい!」と言っている。
希望を少しも捨てていない。
体はボロボロでも心は新しい未来へと向いています。
勇気をいっぱいいっぱいくれた。
来てくれてありがとうって、好きだよ〜って、いっぱいいっぱい言ってくれた。
友達は言いました。
「犬はえさを食べて育つんじゃない。愛情をいっぱいもらって大きくなるんだよね。」
今ほどすべてのワンコを愛おしく思ったことはありません。
ほんの小さなことでも、私に出来るならしてあげたい。
人にも動物にも優しい国になるように。
こんな私でも何か出来る。出来ることがある。
そう、あの子達が私に気付かせてくれた。
見捨てたりなんか絶対しないから。
580匹すべての子に、明るい未来が訪れますように。
そしてここ以外でも苦しんでいる子たちにも。
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