神戸市は、配偶者による暴力(DV)の被害者を対象にした相談室を11月開設する。カウンセラー2人を含む女性3人が交代で応対、身体的暴力だけでなく、言葉による精神的暴力や生活費を渡さない経済的暴力なども対象として受け付ける。
相談室は、月曜日と年末年始を除く午前9時から正午と、午後1時から同5時まで応対する。内容に応じてカウンセリングや保護施設の情報提供などを行い、警察や裁判所とも連携する。
DVの相談は99%が女性からとされる。同市では2005年度に寄せられたDVに関する相談が前年度に比べ300件以上増え1510件に上った。こうした事態を受け、市は女性が連絡しやすいよう同性による相談の受け付けを決めた。相談室の電話番号は公開するが、被害者の安全確保のため、所在地は公表しない。
政令市でDVの相談室を開設するのは、札幌、北九州に次いで3番目。全国の市町村でも4番目となる。改正配偶者暴力防止法が04年12月に施行され、市町村でも相談支援センターの機能が持てるようになった。
記事:官庁速報

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