長崎県北部の県立高校1年生の女子生徒が自殺を図ったことを受け、県教委は30日、在校生の心のケアにあたるため、臨床心理士や医師、保健師、カウンセラーなど「クライシス・レスポンス・チーム」(CRT)を同校に派遣した。
CRTは大事件・事故が発生し、児童・生徒らが心的外傷(トラウマ)を負う恐れがある場合、即座に学校に入って対応する。この日は全校生徒を対象にしたアンケートを基に、体調不良や精神的ショックなどを訴えた生徒42人について面談やカウンセリングを実施した。このうち39人は女子生徒と同じ吹奏楽部員だった。また、同日は部員2人が学校を欠席した。
また、県教委は全県立学校に対し、命を大切にする教育の一層の充実を求める通知を出した。教職員間での情報共有や連絡体制の充実▽全生徒を対象にした個人面談の実施▽生徒指導上の配慮が必要な生徒に対する保護者との連携の緊密化などの徹底を訴えている。
記事:毎日新聞

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