シリーズ
第5作
「男はつらいよ 望郷篇」
作品の1時間26分過ぎ
ラスト約3分の場面
海沿いのとある駅に降りたつ寅。
そのバックショットから始まる。
アイスを食べながら海岸を歩く寅。
偶然登と再会することに。
お互いに再会を喜び合う。
ラストシーン
この海岸はロケ地本でも紹介されているので
ご存知の方は多い
。
場所はJR函館本線「朝里駅」そばの海岸。

出典:
「海の見える駅」
この「朝里(あさり)駅」は
ロケ地として他にも使われている。

某有名映画の影響で外国人観光客が聖地巡礼として訪れ
その行為に地元の方々はとても迷惑されているという
ニュースを見た。
寅ファンの方々も敷地や線路に入ったり
映画のシーンを真似したりして
地元の方の迷惑になる行為には十分注意致しましょう。
ここのロケ地は「朝里海水浴場」という

かなり大雑把な感じの紹介くらいなのですが

「朝里海水浴場」の写真をネットで見る限りでは
「う〜ん…なんかちょっと違うかなぁ〜」と…
そこで今回は…
寅と登の再会場所を
ピンポイントで確定する!
目印にしたのは登の背景に映る建物。
屋根の上に
煙突らしき突起が目立つ。
これはきっと航空写真でも
見えるはず!
と考え調査。
第5作は
1970年制作だが
同じ年の航空写真がないので
まずは
1976年の航空写真で探してみる。
調査して直ぐに
煙突らしき影が写っている
屋根発見!
↓1976年航空写真

↑映画のシーン
家屋の並びもそっくり。
ただ赤点線のところに家がない。
(黄色点線は写真では不明)
そこで今度は1961年と1976年を比較。
同じ建物が並んでいる!
赤点線枠の所も以前は同じ形の家があった!映画と同じ!!
ここで間違いない!
では登の後ろに映っている
架線のトラスビームはどれか?
おそらくはコレ!

(ま〜どれも形は同じなんですけどね…)
映画と比較してみる。
航空写真で比較してみる。
ここから寅の位置を考えてみる。(黄色星印)

ピンクの帯は位置合わせ。
確定!

寅と登の再会場所は
北海道小樽市朝里1丁目5付近
場所は当初の「朝里海水浴場」とは
「朝里駅」を挟んだ全くの反対側だった。

正しく解明できて良かった。
おしまい。
この場所へは吉川孝昭さんが実際に行かれています。
ラストシーンも高羽アングルで掲載されています。
「男はつらいよ 覚え書きノート」
↑クリックでジャンプします。

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