第1作、
何度も観ている作品のはずなのに今回初めて気がついたことが・・・
作品冒頭で寅が纏を回し威勢良く題経寺境内に入って行くシーン。
この場面、よく見ると小雨が降っている!!
▼白い線に見えるのが雨
境内の観衆もよく見ると傘を持っていたりレインコートを着たりと
決して天気が良かったとは思えない状況がうかがえる。
▼屋根等雨に濡れている
▼観衆の洋服にも濡れた後が
今回発売になったHDリマスターでははっきりと雨が見る。
実際に小雨が降っていたのだ。
撮影本番ではエキストラの皆さんに傘を閉じてとアナウンスが
あったかもしれないという想像もできる。
テレビ放送終了が昭和44年3月27日、
そして第1作映画の上映は同年8月27日。
実際映画自体は6月ごろには出来上がっていたようなので
約3ヶ月で撮影完了していたということを考えると
かなり余裕の無い撮影だったと想像できるが、
天気を待つ余裕も当然なかったという所なのだろうか。
しかし、そんなマイナス状況を感じさせないのは
オープニングでの完成された映像が非常に効果的に働いて
いるからなのだと思う。
天気良く、青空広がる江戸川沿いの映像。
何とも清々しい寅さんと同じ気分のまま
映画本編に私の気持ちも入っていくからだ。
このシーンがあったからこそ、今回気がついた部分は
今まで気にならなかったのかもしれない。
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