ミラクルOctober

キマユムシクイに続いて昆陽池公園にニシオジロビタキが飛来

発見時の詳細をここに記したいと思います
ニシオジロビタキ発見記
10月16日、朝の巡回後ヨシガモ・ギネスなどを撮影し、昼からノスリ、ツミが飛ぶのを探そうとしていた。
先日O顧問からいただいた丹波栗で栗ご飯をY−ちゃんが炊いてくれて、おにぎりにして持って来ていたので、楽しみにしていた
手を洗いに行って帰ってくると、スズカケノキ(プラタナス)の下のベンチに座っていたY−ちゃんがカメラの液晶画面を見て、けげんそうな表情をしている
栗ご飯おにぎりを食べましょうとベンチに座っていると、何か声が聞こえたので、振り返ると見慣れないヒタキが居たので撮ったというのだ
Y−ちゃん「なんかわからないヒタキが居る。尾羽が黒いねん。」
yuki「写り具合じゃないの

」
Y−ちゃん「嘴の色が…

なんやこのクリーム色のかわいいヒタキは

なんやこれ

」
ふたりとも暫くの間、写真を見ながら判断がつかず・・・
キビタキではない、コサメビタキでもない、これは、もしや・・・
オジロビタキ
下嘴が淡色であること、上尾筒が漆黒でないことから
ニシオジロビタキだ

なんとかまともな写真を

と躍起になるが、樹々の中をあっちへこっちへ、なかなかすっきりとした所にとまってくれず、やきもき
その時、少し離れた場所で探していたMr.ミラーさんが「これですかね」と撮影された液晶を見せてこられ、見た瞬間ふたり揃って「これです

やっぱりそうや

」
そこには尾羽が上がり決めポーズをとっているまぎれもない姿が写っていた
スズカケノキの下ベンチ後ろにあるちょん切れた枝先に繰り返しとまることがわかったので、右往左往せずにその前に構えて待つことにした
次第に落ち着き、同じ枝先に帰ってきては採餌し、よほどこの枝がお気に召したと見え、得意の決めポーズを何度も披露してくれた
ニシオジロビタキ、いつか昆陽池公園で出したい鳥の筆頭だったが、とうとう出た

環境的には昆虫館裏のバックヤード、デルタ辺りを狙っていたが、実際こんな開けた騒がしい環境に出るとは想定外

遠足のご一行は続々と通るわ、枝の真下のベンチで来園者が長いこと雑談をしても、気にもとめず枝先にやって来る(笑)
元々警戒心の少ない鳥だが、こんなにもおおらかとは
一応写真を押さえてから、次の課題は特徴が写るカットとニシオジロビタキとオジロビタキの識別点の違いがわかる写真の撮影だ
外側尾羽基部が白いのがオジロの名前の由来
オジロビタキではなくニシオジロビタキと判断したポイントは

最長上尾筒が暗褐色(漆黒色でない)

下嘴全体が山吹色
帰宅後、図鑑をあれこれ調べていて、Jは下面がバフ色がかると書かれているのを見つけた。
ニシオジロビタキと言えば私達は淡いグレーというイメージを持っていたが、今回の個体は何とも言えない美しくかわいらしい淡いバラ色と表現してもいいくらいのクリーム色の個体で、こんな個体を見たのが初めてだったので、瞬時に判断できず戸惑ったのだ。
私達がこれまで観察したニシオジロビタキのほとんどが越冬個体を年が明けてから見に行っており、10月という早い時期に観察したことがなかったのだが、年明けからだんだん退色して、淡いグレーになってゆくからだろうか
チームK2020年 年間観察鳥種
127種目を飾りました→こちら
伊丹市では2006年11月から2007年4月に緑ヶ丘公園での記録のみ
伊丹市2例目、昆陽池初記録
Y−ちゃんは久々に赤星の称号を獲得
夕方16時過ぎまでゆっくりと観察させてくれて、この日居合わせたメンバー全員が無事撮影できたが滞在はこの日1日だけだった
(↑矢印をクリック!)
よく鳴いていた(地鳴き)けど、撮影に集中していて、これしか録音できなかったが、私にはキチキチキチキチ…とも、チキチキチキチキ…とも聞こえるが、音の表現は難しい

再生後6〜8秒のところで鳴いている
(自身のニシオジロビタキの主な記録

)
1996年2月18日 静岡県岩本山公園
1999年12月29日 愛知県安城市秋葉公園
「一色のクビワコウテンシ」→
こちら
1999年2月11日 大阪城公園
2007年3月3日 徳島中央公園
「海を渡って2」→
こちら
2007年1月7日 鹿児島県吹上浜海浜公園
「2007年を彩った鳥達1」→
こちら
2007年1月14日〜4月17日 伊丹市緑ヶ丘公園
「桜とオジロビタキ」→
こちら
「緑ヶ丘公園のオジロビタキ」で第42回 伊丹市展 写真部門 伊丹アピール賞・優秀賞受賞

→
こちら
などなど。
(自身のオジロビタキまたはニシオジロビタキの記録)
1997年10月12日 石川県舳倉島 自分が見つけた
1998年10月30〜31日 石川県舳倉島
(自身のオジロビタキの記録

)
2016年1月11日 奈良県馬見丘陵公園
「オジロビタキ」→
こちら
オジロビタキ上尾筒の漆黒=“マットブラック”あの色は見た人でないとわからない

尚、鳥類目録第7版でニシオジロビタキは検討中の種となっている。
Canon EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
10月16日13時2分〜15時47分 ムギ森にて撮影

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