いま野鳥業界のトップニュースはイヌワシの16年ぶり兵庫県内繁殖

新聞各社に掲載され、夢中で読ませていただいています

県立人と自然の博物館の布野先生は、どんなにかうれしかったことでしょう
さて、繁殖と言えば、この春1番の昆陽池公園のビッグニュースは何と言っても
キビタキ初繁殖成功です

もちろん
昆陽池公園初記録&伊丹市初記録となります
ここに詳細をまとめ、記したいと思います
昆陽池公園キビタキ初繁殖記
事の始まりは5月25日、久しぶりにキビタキ♀をコルリ川にてS賀さんが観察されたことだった

♂を最後に観察したのが5月17日で、1週間以上期間が空いていたのと、こんな遅い時期に

と変に思った。
6月1日に地鳴きを聞いた。ますますおかしいと思い始め、それからほぼ毎日終日ずーっと鳴いていることにO顧問が疑問を持ち始め、追跡を命ぜられた。
♀の姿をコルリ川左にて確認できたのが6月6日。しかし、確認のためのチェックをしても♂が居ない。
繁殖しているなら、♂が排除しに来るはずと考え、繁殖にかかわらない個体がうろうろしていると判断した。
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ところが、O顧問がしつこく
「なんのために鳴いている」と突っかかってくる。いつもの神の声か
そんな6月8日のこと、私ともうひとりのMさんのふたりで、なんと
雛の声がするのに気付いた
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録音してバードリサーチのさえずりナビ(鳴き声図鑑:梶本恭子さん録音)で現場で照らし合わせ間違いないと確信した

シジュウカラの雛とトラツグミを足して2で割ったみたいな少し物悲しい感じの声に思った。
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翌6月9日、なんとか撮影できないかと挑む
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雛の声が近い
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やっとこさ雛を撮影できた
これが私が撮影した初めての雛の写真

巣立って間もない雛だった
「撮れましたよ」と報告に行った時のO顧問の満面の笑みにはガッツポーズが溢れていた

あの時のうれしそうな表情はずっと忘れないだろう
続いてY−ちゃんが雛2羽がものすごく混み入った低い所に潜んでいるのを発見
これで、雛は3羽は確実に居ることがわかったが、声の方向から4羽居たかもしれない
そして、なんと片親だけで育てていることがわかった

うっかり近付きすぎると♀親が攻撃してくるほど必死な状態だった。
♂親は事故死したのだろうか

昆虫館がそばにあるので人知れず蝶温室ドームのガラスに当たって落鳥したのかもしれない
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5月4日に録音していた♂の囀り

この個体がお父さんかもしれない
環境は今まで暗い茂った林だったが、昨年コンクリートで固める工事が大々的になされ、これまでコルリ、クロツグミ、ルリビタキなど貴重な記録のとれる場所となっていたのに、皆さん残念がっていたが、Y−ちゃんと私は、また新しい鳥が入るだろうと考えていた。
工事に付随して、川沿いの林にも手が入り、すっきりと伐採され、開けた明るい林に整備されたことでキビタキが繁殖しやすい環境になったと思われた
昨年、大阪城公園キビタキ繁殖成功のニュースは元山さんからも直接詳しくお聞きしていて、真っ先に元山さんのブログの観察記録を遡って改めて見直した。
大阪城公園では6月18日に巣立ち、その後1ヶ月滞在していたので、昆陽池公園も楽しみに観察していたが、6月12日を最後に観察できなくなった。無事安全な場所に移動したと願っている
近年、キビタキの都市公園や低地での繁殖が増えてきており、大いに注目していたところだった。
結局巣の場所はわからなかったが、旧友で大先輩のトヨタの森インタープリターのフクロウさんに作ってもらったひょうたん池にかけているキビタキ用の巣箱があり、あの巣箱を来年は・・・と思っている。
それにしても、O顧問の好奇心とさえずりナビのおかげで確認でき良かったです

ありがとうございました
Canon EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
画像1枚目は6月6日10時53分
画像2〜5枚目は6月9日10時30〜11時3分
画像6枚目は6月10日8時49分
動画(録音)はiPhone 8

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