事の始まりは10月20日、草生地広場タカ渡り本部席にチームKキッズ(ジュニア)のマジかくんが来て、
先ほど14時7分、大阪城公園 豊国神社裏でカラスに追われて飛んでいるフクロウ類を撮影したと!
液晶画面を見せてもらうと飛んでいる!
「これコミミちゃうん!」と思った。
マジかはライファーや!と大喜び、その場で元山さんのブログを見に行くと「コミミズク 大阪城公園初記録」の記事がさっそく掲載されていた。
やったー!良かったね!と3人で喜び合った。
観察場所が西の丸庭園となっていたので、どちらが早かったかなと思い、とり急ぎの報告を兼ねて帰宅後すぐに元山さんにメールした。
ところが、翌10月21日に元山さんのブログにコメントが入っている。トラフズクではないのでしょうかと。
えっ、そんなばかな?と思い、撮影された方のブログを再度見に行き、よくよく見ると、
トラフズクやん!!
翼先や顔の模様、胸も拡大してよくみると虎斑だった!
日頃からわかっていたことだけれど、カメラは嘘をつく。まんまと騙されました(笑)
マジか、ごめんなさい。
でも!トラフズクにしてもライファーgetおめでとう!しかも飛んでいるところに遭遇なんてすばらしい!
トラフズクが飛んでいるイメージは、ほとんどのひとがないだろう。
茂った木の中にじっとしている姿を思い浮かべるはずだ。
私がトラフズクが飛んでいるのを見たのは、2001年3月、鳥島アホウドリクルーズの豪華客船ふじ丸の甲板にて。
鳥島に向かう太平洋のど真ん中、何処から飛んできて何処へゆくのか、マストにとまったトラフズク。
そんなことを懐かしく思い出していた。
トラフズク 大阪城公園初記録おめでとうございました。
これで一件落着したかと思いきや、ドラマにはまだ続きがあった。
昨日、元山さんから再びメールがあり、22日に森の宮交差点近くで、フクロウの仲間らしき羽根が散乱していたのをスマホで撮影された方のお写真が添付されていた。ご意見をいただければと。
大阪城公園でカラスに追われていたトラフズクは尾羽が抜けていた。
西の丸庭園で観察され、豊国神社裏で観察され、森の宮交差点で羽根が散乱。
元山さん始め誰もがまさか…と考えた。
私も羽根図鑑、ネットで検索、夢中で調べた。
しかし、どうもトラフズクに当てはまらない。
フクロウか?他の猛禽類か?ツツドリの赤色型か?あれこれ考えてみるが、どうも当てはまらない。
feathercollectorを名乗る松村伸夫さん(以下 松ちゃん)にお助けを〜のLINEをしてみる。
彼は古くからの鳥友で、現在、伊丹市昆虫館での琉球列島展示の奄美部門写真提供もお願いしている。
iPhoneに画像を送っただけが、
即答が来た!「ヤマシギ!」
えーーー!思わず叫んでいた。
さすが!!すごい!!なるほど!!
「持ってるから間違いない。笑笑」
お見事!!
すぐに元山さんに電話した。大層驚かれた。
元山さんにはメールで近況は報告しているが、お声を聞くのは超久しぶり。
兼ねてからお伝えしたかったことも色々お話しできて、激励のお言葉もいただき、とてもうれしくて、懐かしくて、楽しいお時間をありがとうございました。
松ちゃんに、元山さんに電話したことを伝え、ヤマシギは完全に盲点だった!と言うと、
ヤマシギはコレクターにとってはよく出会う羽根なんだそうで、よく落鳥するからとのこと。渡り途中に建物にぶつかったりとか、猛禽類に襲われたりとか。
死体がないのは、猛禽にアタックされると、ショックで羽根がゴッソリ抜け落ちることがあるそうで、画像を見ると、抜け落ちやすい部位の羽根が散乱してるから、その可能性高そうとのこと。
元山さんブログにも、初列・次列は無く三列も無かったようだと。尾羽も含め主要な羽根は何処にあるのかと書かれており。
スマホで撮った1枚の写真からいろんなことがわかるとは、さすがフェザーコレクター。
大変興味深く参考になった。
松ちゃん、ありがとう。
ヤマシギを襲った犯人は誰だったのかは、わからないが、無事逃げ延びてくれていることを祈る。
もちろんトラフズクも無事であることを祈っている。
今回の一連の経緯に、私は直接関わったわけではないが、その場に居合わせたみたいな不思議な感覚だった。
大変勉強になりました。
関係者の皆さん、ありがとうございました。
追伸:時を同じくして、石川県舳倉島でも似た話があったそうだ。
飛んでいるコミミズクが2羽。確認しなかったが、画像を見ると1羽はトラフズクだった。
大ベテランさんでも、そういうことがあるのだ。
皆さん、間違いを恐れず、いきましょう!!

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