4月19日、朝からトラフシジミ、ニュウナイスズメを撮影できて大満足、グルメ・ミラー旦那さんからの柏餅をみんなでいただき(いつも差し入れありがとうございます

)、滝でオオルリを撮影したり、神戸からのお客さまをご案内したり、平和な午後を過ごしていた。
S賀さんが猪名川でコマドリを撮影したと写真を見せてくれたが、昆陽池公園のコマドリ飛来は毎年時期が遅めなので「ここは明日の探鳥会で出るわ〜」なんてフクロウ川で話していた。
Y−ちゃんがオニバス回りでボードを書きに行ってバンを見つけLINEをくれたので、私も駆け付けると、O顧問がプロムナード005〜001にホオアカが居る、頬の赤をはっきりと見たと言って、未だ撮影ができていないので張り込んでいた。
猪名川や武庫川では出るホオアカ、いつか昆陽池公園でも出したいと兼ねてから狙っていた種だったが、まさかこんなに早く出るとは

と驚いた。
ふわーっと放物線を描きアシから飛び出して降りた鳥を見た。たぶんこれだと思ったが確証がないまま待機していたその時、S賀さんからの電話が鳴った
「コマドリ出ました
」
えええっ
私はすぐにフクロウ川に駆け付けたが、Y−ちゃんは顧問と一緒にホオアカを引き続き探すと残った。
現場に居たのはS賀さん&K藤さんコンビで撮影されたすばらしいお写真を見せていただき、うらやましい・・・でも、もうだめかと思ったその時
コマドリ出たっ
でも5秒で引っ込んだ。
なんとか記録写真を撮れて喜んでいたが、その後コマドリはもう1度チャンスがあったが、私は立ち位置が悪く撮影を逃がしてしまった
G3さん、目出帽さん、一脚さん、U2さんらは“まるで大台ケ原”を撮影されており超うらやましかった
WCに急いで行って帰ってくると、ものすごいシャッター音が響いている

何だ

何事が起きたのか

慌てて覗き込むと・・・
オオルリ♂が4羽も同時水浴びしている
♀も加わり同時5羽が温泉混浴
次々と近くの枝にとまっては羽づくろい、そしてまた水浴び、乱舞乱舞

キビタキ♂も加わり、
アトリ♂夏羽も加わり、
以前、石川県白山市の若宮公園を訪れた時、オオルリ4羽が並んでいて超驚いたことがあったが、そのすぐ横にマミジロとコルリが、ムギマキが、ヤブサメが、コマドリが・・・とあの公園は凄かったよなあ〜とそんな噂をしていた矢先で、
2014年5月3日「GW旅☆湯涌〜7」→
こちら
しかし、この日のフクロウ川は
まさに“若宮状態
”
「ちょっと〜、あなた〜、さっき水浴びしたじゃあないの、またするのぉ
」
何度も乱舞乱舞しては水浴びをするオオルリ達に、もうひとりのMさんが話しかける
あまりの凄まじさに私は見とれてしまい、また電話連絡をしていたりして、同時5羽を撮りそびれてしまったのだが、
青Tさん撮影のすばらしいお写真
→
こちら(オオルリ♂2♀1計3羽)
→
こちら(オオルリ♂3羽)
→
こちら(オオルリ♂4羽)
この日のフクロウ川は昆陽池公園の歴史に残る大変貴重な記録をとることができ、大変貴重な体験をさせていただけたすばらしい1日だったことをお伝えしたい。もう2度とこんな凄い日は来ないだろうと思う。みんなで感動を共有できて良かった。
フクロウ川での観察は、観察個体数が少ないヤブサメ、コマドリなど潜行性が高い鳥種の確認に非常に有効な手段となっている。私達はただ単にたむろっているわけではない。
チームKではマナーを守り、気を配って、通りかかられる来館者の方々には丁寧にご説明をさせていただいており、皆さん「こんなきれいな野鳥がこんなたくさん来るのですか!?」とすごく興味を持たれていた。
あの日は平日で、特別だったことと、年中張り込みをしているわけではなく、渡りピークのほんの数日間のことであることもご理解いただきたいのです。
しかしながら、フクロウ川は昆虫館の入口である。どんなに貴重な記録であろうと、人様の玄関先に長時間居たり、道をふさいではならない。規則は守らなければならない。お客さんが居ても居なくても玄関先はすっきりとあけておかねばならないのです。でも一方でここは市の公園でもある。
お互いうまく譲り合い、これからもマナーを守りつつ、通りかかる方には丁寧に説明することは怠らないつもりだ。
そして、なぜ昆虫館に行くのにわざわざふるさと小径を歩かせてゆくのかということの意味を考えていただきたいと思う。
自然の中に身を置き、たくさんの野鳥が居るすばらしい環境を感じ、子供たちの情操教育の一環でもあるふるさと小径のことを、魅力をもっともっとお伝えすることこそ、チームKの使命だと思う。
どうぞご理解とご協力をお願いいたします。
この日はその後、興奮冷めやらぬまま、小径が閉まってからは、プロムナードへ大移動。
「コマドリよりホオアカの方が大事じゃあないか

」
最終的には顧問ひとりを置き去りにしてしまっていた。
顧問ひとりにしてごめんなさい

そこからは一緒にホオアカを探す。
「地面に居るんだよなあ、近づくとそこから飛ぶんだよ、だから、地面を遠くから双眼鏡で確認しないと」
顧問がそう言いながら、アシとアシの切れ間にあるわずかに見える地面に近づいてゆくと・・・
飛んだっっ
腰の色と外側尾羽の白いシルエットを確かに確認した。ホオアカに間違いない。
「ほら〜、やっぱり」
ホオアカの手強さに顧問も笑っていた。
ドラマはまだ続く。オニバス池右側に私が
アカハラを発見
こんな遅い時間に

渡ってきたのか

と驚いた
みんなで並んでアカハラを撮っていたら、顧問が「何か居る」とアカハラの横にオオヨシキリを見つけた。
17時を回っても皆帰ろうとしなかった。
怒涛の1日が終わろうとしていた
画像1〜9枚目は
Canon EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
画像10枚目は
Nikon COOLPIX AW130
画像1〜8枚目はフクロウ川にて撮影
画像9、10枚目はプロムナードにて撮影
10枚とも4月19日撮影

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