伊丹市展入選に、さっそく続々とお祝いメール、お電話いただいております(*^_^*)
皆さま、ありがとうございます☆
今年は介護疲れから自分も体調を崩してしまい、心身共に本当にしんどい1年でした。
でも、私がやらなければ誰も頼るひとが居ないので、体調悪いなりにもなんとかがんばってきました。
日々次々と起こる問題に、もう勘弁してくれーと追いつめられて泣きたい時も何度もありました。
自分も再起不能かと思うくらいに体がしんどくて遠出もできない。
そんな時にアオバズクだけが一筋の光をくれました。
自分のリハビリを兼ねてアオバズクに会いに行きました。
実を言うと夜行性であるアオバズクの姿を1度だけ観察に、夜明け前に行ったことがありました。
昼間はじっとしてほとんど動きのないアオバズクが、活発に飛び回り、セミを捕らえては巣穴に運びます。
「ジジジジジ・・・」と、もがくセミの声と、巣穴から「餌をちょうだい!餌をちょうだい!」とねだる食欲旺盛な雛たちの姿。
うっすらと明るくなってきた藍色の空にシルエットだけが浮かび上がり、翼をひるがえして枝にとまった親鳥。そのなんとも言えないロマンチックな情景を今も懐かしく思い出します。
巣穴をそっと覗くと、好奇心旺盛な雛たちが真ん丸い目をしてこちらを見ています。
あと何日で巣立つだろう・・・初めての体験にワクワクしました。
その6日後、最初の1羽が巣立ちました。
わりと低い位置にとまっている。しかし葉が被るので撮影できる場所は限られます。「Ozakiさん、この位置から撮り^^」と場所を譲ってもらいカメラを構えます。
みんなが見守る中、突然親子が寄り添い、互いに羽づくろいを始めました。周囲から歓声にも似た驚きの声が。
わずかなシャッターのタイミングで表情が微妙に変化します。
二十数年観察していても、こんな光景は見たことがありませんでした。
こうして撮れた中の1枚が「巣立ち」でした。
闇夜を貫く勇敢な姿と、昼間の穏やかで優しい姿に、親から子への無償の愛を感じました。
そして自然の中で生きる力と野生のたくましさを見ました。
自分も介護問題に直面する時、かわいそうになって運転しながら泣きながら帰ることもしばしばあり、親子をテーマにした作品を伊丹市展に出品しょうと決めたのはあの夏の日。
そんな思いを込めたこの作品で今年は賞を狙ったのですが、惜しくも届かず入選どまりで、正直今は悔しい気持ちです。
強い気持ちで臨んだはずが、もうひとつ気持ちが弱かったのかなと、思ったりしています。
それくらい寸分の気の違いが審査員の目をごまかせない伊丹市展の厳しさを感じながら今開催の時を待っています。
Canon EOS 6D EF24-70mm F4L IS USM

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