2006/11/30
95年が終わろうとしている。
動物シェルターから犬を貰った。
テリーの提案。
彼が選んだのは黒い雑種。
帰る途中、渋滞に巻き込まれ、
タイムズ・スクエアのスティービー・ワンダーの
フリー・ライブを見に行けなかった
ある日、テリーは夜中遅くに帰宅した。
「来週、マライヤのツアーで日本に行くんだ」
「え?どのくらい行くの?」
「4日ぐらい」
「そうなの。。すごいね。」
内心辛かった。
でも、仕事だもんね。。
「これからもリハーサルで帰りが少し遅くなるよ」
テリーは私のお腹をなでながらそう言った。
「。。。。そっか。寂いナ。。。」
「ごめん。」
「うん。仕事だもん、仕方ないよ。」
1週間はあっという間に過ぎた。
日本に発つ朝はダンサー仲間と一緒に
うちで迎えの車を1時間ほど待ち、
「Show Businessはいつも時間にルーズで困る」
と口を揃えていた。
やっと迎えが来て、お別れ。
「4日だけだよ。」
「そうだけど。。」
やっぱり寂しい。
あなたはずっとそばに居てくれる人だと思ってたから。。
「気をつけてね。」
「シノブこそ、お腹、気をつけろよ。」
「うん。大丈夫。」
キスをして、行ってしまう彼を見送る。
お腹がだいぶ大きくなって、靴紐を結ぶのも辛い。
仕事を終えて、
帰りの電車が混んでいると時々立ち乗り。
近くのマーケットで買い物をして、
ご飯を作って、犬の散歩に行って。。
ブルックリンの新しい住まいで、犬と私だけ。
マンハッタンだったらそこまで寂しくなかったかもしれない。

0
1 | 《前のページ | 次のページ》