時々街中のCDショップを覗いたりすると(普段は欲しくなるので余り行かない)輸入盤のバーゲンや日本盤の割引セールをやっている。それも驚異的な値段で!!!中古のCDなど及びもつかないぐらいに安い!!!何でこの名盤が500円なの?何で新品がこの値段なの?と私を悩ませる。しかし冷静に考えると、売れていればあんなには安くしないんだろうと思う。
楽器もそう!定価がいくら高く設定されていようとも、実際は安くなっている。売れていないんだろうなと思う。
ところが中古オーディオだけは別!値段が崩れないばかりか、良いものはすぐに店頭から姿を消す!売れているのだ!それもクレジットの使えない店で!!現金であんな高額商品が!
また私の自己矛盾が表に出てきたぞ。音楽は生で聴け!と言っている私がオーディオの話をしている。「記録」されたレコード、CDの話をしている。いくら生演奏の方がと言っていても、家では記録されたものを聴くしか方法はない。ならば出来るだけいい音で!と言う事なのだろうか?自分でも良く解らない。
でも製造業に携わっていたものとして改めて思う。量産品の末路とクラフト的に作られた物の息の長さとの違いを!
つい数年前に製造されたおもちゃのようなオーディオが壊れたままジャンク品の棚に一杯に積まれている。もっともっと古いハイファイオーディオはメンテナンスが施され、かつての定価以上の値段で取引されていたりする。私はこの現象は日本人のバブル期の経済認識に対する一つの警鐘だと思っている。使わないものを処分する事も大事だが、長く使える物を大切に使う事はもっと大事かな?と!

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