ちょっと、仕事で凹むことがありました。
ショックっていうかね。
その日、受け持ちしていた患者さんが急変しちゃってね。
患者さんは、まだ若くて50代。
中学生と、高校生の息子さんがいて。
がん末期だったんですよね。
顔だけが痩せちゃって。
お腹周りから下肢のかけてすごい浮腫んでて。
自分で身動き取れないぐらいになっていました。
横になって眠ることも出来ず、座位のまま寝てた。
食欲もなくて、ほとんど内服薬を飲むための水分だけで。
お尻には床擦れもできちゃってたし。
夜勤の時から何度か、この患者さんにとっていいポジショニング考えてたんだけど、、、、
そのために何度か、コールあってその都度考えてたの。
その日の送りで、やっぱり、身のおきどころがないみたいって。
主治医の先生に相談したの。
そしたら、奥さんに病状説明が入って。
がんによる、腹水、胸水、リンパへの転移もあって浮腫みがひどいって。
背骨にも点々と骨転移しているって。
今、できることは、緩和治療ですって。
点滴にも麻薬入ってたし、痛み止めの内服もしてた。
座薬も使っていたし。
少しでも横になって休めるようにって、麻薬のお薬を増やしましょうって。
奥さんも納得して。
余命は、、、、1ヶ月持たないかも。
でした。
それから、患者さんにもお薬を増やすことを先生から説明してもらって。
17時、10分前まで普通にいい顔で患者さんと話してたんです。
横になって休めるといいなぁーって思いながら。
それが、、、、
夜勤に引き継いでまだ、残っていたのですが。
夜勤のナースが17時過ぎにその患者さんに呼ばれて、話をしている最中に急変しちゃったとかで。
呼ばれて行ったら、すでに呼吸停止でした。
奥さんも院内にいてね。
すぐ呼びましたが間に合わなくて。
なんかすごく申し訳なくてね。
みんなは、そういう時期だったんだよって、慰めてくれたけど。
先生に相談しなければ、薬が増えなきゃ、こんな結果にならなかったのかなって。
でも、患者さんの苦痛を察知して、先生に伝えるのも大事なことだし。
ちょっと葛藤でもやもやでした。
いろいろと、考えさせられる事例でした。
前向きに行こうと思います。