ピュアハート石巻での2回のコンサート無事終了です!
津波で全壊した知的障がい者施設「みどり園」「かしわホーム」の皆さまに福岡のお客さまから募らせて頂いた義援金をお渡ししました。利用者のみなさんも職員の方々もとても喜んで下さいました。2施設合同のコンサートでは利用者さんから笑顔で「遠くから来てくれてありがとう」と明るく会話が弾みました。
ところが演奏が始まると驚いたように表情が固まり静かになってしまいその変化に私も戸惑いを感じました。でもそれはピュアハートの音楽が彼らの心の奥にどんと響いたからだと思いました。
曲が進むにつれその表情も和らぎ笑顔が溢れてきました。みんな参加コーナーでは我先にと飛び出して一緒に手をつないで踊ったり目が合うとキラキラ輝く表情が印象的でした。
最後にはいつものように大盛り上がりでアンコール2曲で笑顔と涙のフィナーレでした。
その後の交流会では「街の珈琲屋さん」の美味しいコーヒーを飲みながら質疑応答で彼ららしい会話が弾みました。その中でコンサート中も表情が変わらずとても気になっていた男性利用者さんが「津波で4人亡くしました。」とお話してくれました。その現実の言葉の重さを私たちも受け止め彼が伝えたかったことを少しだけ感じることができたような気がしました。
バスが出るときはたくさんの笑顔で大きく手を振って「また会おうね」と見送ってくれました。
次のコンサート会場は高齢者施設「福寿荘」です。デイケアに来ているおじいちゃんおばあちゃん30名ほどと職員のみなさんがお客さまです。スタッフの頑張りで15分でセッティング終了、演奏前にゆっくりおばあちゃんとお話することができました。
「家も何もかも流されたのよ」「たんすのヘソクリもなくなっちゃった」「2階から泳いで逃げたのよ」「とにかく寒くてひとつのおにぎりを3人で分けたり1本のソーセージを5等分にして食べたのよ」「でもね 九州からの支援で毛布もいっぱい来たのよ ありがたかった」
そのお話を聞いて考えていたプログラムを全部変更しました。一曲めに「アベマリア」
かえでさんの音の響きに会場中のひとが静かに引き込まれていきました。
メンバーたちも優しい響きでゆっくり感情豊かに表現していました。
ピュアハートの音が会場全体を包んで、暖かい時のなかで涙が溢れる素敵なコンサートになりました。
今回のコンサートを終え義援金をお届けしピュアハートの笑顔と音楽で福岡の元気をお届けするという目的は十分に果たせたと思います。
ピュアハートメンバー、ほんとうに素敵です!!
東北への気持ちを寄せて頂いた九州の多くの皆さま ほんとうにありがとうございました。