ピュアハート、今日は屋形原にあります国立福岡病院にて演奏してきました。
入院病棟での演奏です。長期療養されている方が多い病院で心身の重症患者さんもいらっしゃいます。
打ち合わせに伺った時に、人工呼吸器や病室の雰囲気に、メンバーが過去の入院を思い出したり、動揺しないか、ちょっと気にはかかりましたが、テレビの音楽に合わせて動く範囲の体全部を使ってリズムをとっている女の子の姿を見て、是非、ピュアハートの音を感じてほしいと思いました。
病棟のホールがコンサート会場なのですが、そこまで移動できない重症病棟の方のために、りえさん、かなえさん、かえでさんの3人でキーボード1台とウィンドシンセを持ち込みベッドの横で演奏する。という体験もさせていただきました。
3人のセッションも始めてでしたが、前日の練習で5曲を準備。消毒もして病棟に入ります。事前に少しは状況を話していたのですが、さすがに病室の機械音を耳にすると緊張し、不安そうな3人。演奏に入るにも、息が上手く吸えない様子。「大丈夫だよ。先生がすぐ横にいるからね。」と少し落ち着いて演奏開始。音が出れば、後はいつも通りの演奏です。ベッドの中でおもちゃのマイクを握り締め、身体全身で歌っている女の子。一緒に音楽を楽しんでくれていました。保護者に支えられて覗き込むように見つめてくれている子供達。お母さんの涙と笑顔、、、、。突然のアンコールに戸惑う私を尻目に、かえでさんの「では、恋のマイアヒ、聴いてください!」とドンドン進めてる。日頃と違い1台のキーボードを二人で演奏しているので、音色やポジションなど日頃と違う事をしなくてはいけない、りえさんとかなえさんの戸惑いも、もうノリで押切り、ちゃんと演奏しているのにはビックリでした。たくさんのあたたかい拍手と言葉をいただいて無事終了。
さあ、すぐにホールで7人の演奏です。
車いすや、ストレッチャーの患者さんと保護者、看護の方でホールはいっぱいです。
大きな音が苦手な患者さんもいらっしゃるということでしたので、静かに、それでいて明るめのアメージンググレイスでスタート。カノンに続き少しづつ音を増やして様子を見ました。皆さん、音量は大丈夫な様子なので、後はいつも通りノリノリの演奏で、音と笑顔と元気をプレゼント。無表情の中にも目を輝かせて見てくださる方、声を一生懸命音にのせている方、全身でリズムをとる方、そして涙。
ピュアハートのメンバーも心臓手術や、何度も入院生活をしてきました。でも、こうやって笑顔をプレゼントできるようになってる今、「みんな友達だよ!」という気持ちが伝わっていれば良いな、と思います。
そして、たくさんの苦しみ、悩みを乗り越えてきたであろうお母さんの笑顔は、全てを超越したような、優しく素敵な笑顔でした。
その気持ちに寄り添い、あたたかく優しい看護師の皆様の笑顔も、とても印象的でした。
そこにいる人、全てが優しさに包まれている、そんな空間がありました。
素敵な体験をさせていただいて、楽しい時間をいただきました。
病院関係者の皆様、保護者会の皆様、過分な御礼にお花まで頂戴して、恐縮しております。
私達で喜んでいただけるなら、これからも何度でもお邪魔させていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。
また、今回楽器搬入からお手伝いいただいたI橋様、手際良く準備いただき、本当に助かりました、ありがとうございました。そして、奥様からはお菓子のプレゼントまで、ありがとうございました。また、遊びに来てくださいね!!
その後、翌日のコンサートの楽器搬入に向かい、ハードな一日でしたが、無事に完了。
ホッとした気持ちと、翌日への気合いと、まだまだ過密スケジュールは続きます。
*コンサートの様子はピュアハートHPの「NEW」をご覧ください。