この一週間はつらい、つらい一週間でした。
久しぶりに訪れたボーダーラインの発作。。頭痛と吐き気、拭おうにも拭えない不安感。
夜、床に就けば、今風な若者数人と街で喧嘩して血まみれで殴り殺される夢。
朝起きて仕事に行くのが、まるで幼稚園バスを嫌がる幼児のようにひたすらつらくてつらくて仕事も思うにままならず、ただただ絶望感にうちひしがれ、過ぎてゆく時間だけが薬でした。。
僕は途方にくれ、疲れ果てた体と心を浴槽にあずけて、自分の心をあらためて深く見つめ直してみました。
人間、本当に必死になればどこからともなく答えが降りてくるもので、その時ふいに、精神科医の香山リカさんのカウンセリングサイトで読んだこの一節を思い出したのです。
「好奇心旺盛なことは悪いことではありません。あなたは、新しいことをはじめるにも迷うことなく手を着けられるというのが強み。あとは、きちんと成し遂げるまで、他のことに気を奪われないようにすればOK。専門的な知識を身につけたり、玄人が裸足で逃げ出すような熟練をするまでは、投げ出さないようにすること。」
そうです。僕は“器用貧乏”な人間なのです。。
典型的なアダルトチルドレンとして育てられた僕は、傷つきやすくて感情の波が荒く、精神的に根気に欠ける部分があり、やる気満々で始めたことにだんだん慣れてくると、突然ペースダウンする癖があります。今までも、これで何度となく失敗を繰り返してきました。
そして、「また繰り返してしまった」「また失敗してしまった」とさらに傷つき、気持ちがふさぎ込んでしまっていたのです。
これまでの挫折とそのたびに受けてきた深い深い傷跡を思い出して、僕は浴室でひとり涙を流しました。。
だから今の僕がまず最初にできること、そしてまず最初にやるべきことは、“仕事を休まずに行くこと”です。
心身ともに健常な方ならばごくごく当たり前のことでしょうが、これこそが、心に病気を抱える僕の生命線だったのです。
ひとつひとつ“きちんと成し遂げる”こと。
それが、僕の傷つきくたびれ果てた心に少しずつ自信を与えてくれることでしょう。一週間苦しみもがいて、やっとひとつ答えが見つかりました。。
さて、ライセンスを持つ心の専門家でもなく、ましてや自らが心に病気を抱える僕が、こうして『赤いベレー帽〜心の救急箱』というメンタル系の色合いの強いブログをやらせていただいていることについて、反感や抵抗を感じたり、いかがわしいものを感じて非難される方もいらっしゃいます。
確かに僕は、心についての専門家ではありません。しかし42歳となった今からできるかぎりの勉強をして、心のケアに関しての資格を目指してみたいと思っております。
しかし、それにはまずはお金がかかります。そして、恥ずかしながら我が家には、今その余裕がありません。
母の障害と父の病気、そして実家の洋服屋は常に破産の危機と隣り合わせ。まさぼーとざわりんの夫婦は、一週間に一度マクドナルドでハンバーガーを食べるのすら贅沢という暮らしをしております。
しかしながら、声を大にして皆さんにお伝えしたいのは、僕たち夫婦は、毎日が幸せなのです。
こういった世間的にはかなり追いつめられたように見える状況の中でも、二人で食事するささやかな時間には、いつも笑顔がたえません。
そして、そんな時いつもくだらない冗談や物真似を言っては笑いを誘うのは、僕の役目です。それはたとえ今週のように心や体の具合が良くない時でも何ら変わることはありません。僕は根っからの関西人であり、根っからの楽天家なのです。こんな時にもあえて言う僕の冗談を妻ざわりんは“病気ギャグ”と呼んで苦笑しています。
幸せのきっかけはお金で買えますが、幸せはお金では買えません。そして…
人間、どんな時も明るさをなくさなければ何とかなります!理解しあえる、かけがえのない仲間と力を合わせれば、何とかなります!!
僕がこのブログ『赤いベレー帽』でいちばん伝えたいことは、そのことなのです。
人を信じて、人と手に手をとって、互いに足りないところを補いながら助け合って生きること。その尊さを心から訴えたいのです。。
そして、常連の方々からは“切り株”と呼んで親しんでいただいているコメント欄は、そんな仲間探しの場でもあります。
人を信じることを忘れ、「自分さえ良ければそれでいい」と言わんばかりの人も増えた哀れな今の世の中。そんな世界の中心で、真っ当な愛を語れる人を、一人でも多く見つけたいのです。
今ならきっと、まだ間に合います。「所詮はネットだから」と時代や周りの環境に流されることなく、デジタルなネット上に血の通った場所を一緒に作ってゆきませんか?傷つき疲れた人々が安心してゆっくりくつろげるような、そんな場所をです。
今この記事を読んでくださっているあなた。あなたには、世界の中心で声をからして愛を叫ぶ、まさぼーの声が届くでしょうか?。。
僕と妻ざわりんは、ひょっとしたら世間的には落ちぶれて見えるかもしれません。だけど、“成功”と“成長”は必ずしも比例するものではないのです。
苦労に苦労を重ねて、それを共にすることによって、そのたびに真実の愛は深まります。。
僕たち夫婦は、世間的には“成功者”ではないかもしれません。
だけれど、愛の意味を知る…
僕たちは“成長者”です。。

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