昨夜、母がまた突然倒れました。
手足に全く力が入らず、言葉を発することもできない母は尿を漏らして、ベッドから動けない状態になりました。
数回にわたる脳梗塞と脳出血を繰り返し、現在第一級の身体障害者としてリハビリ中の母にとっては、まさに命取りにもなりかねない危険な状態でした。。。
しばらく様子を見たところ意識ははっきりしていたので、その場で病院に連絡することはとりあえずやめて、父、まさぼー、まさぼーの妻ざわりんの三人はそれぞれ床に就きました。
長い長い夜。。
不安な気持ちの中、さすがに熟睡することはできずに朝を迎えて…僕とざわりんは相談した結果、不測の事態に備えてお互いに仕事を休むことにしました。二人とも、「後悔はしたくない」との思いからでした。。
病院で診察を受けた結果…母は幸いなことに命に別状はありませんでした。
今回は脳梗塞ではなく、恐らくは疲れと、生まれつき血小板が少ないことによるものではないかとのことでした。
他の人よりも血小板が少ないという体質は、僕も母から受け継いでいます。そのためか僕も非常に疲れやすいので、血は争えないといった感じです。。
今回、担当の医師からは次のような点をご指示いただきました。。
@意識が悪い時には、すぐ救急車を呼ぶこと。
A右手右足が動かない時または左手左足が動かない時も、すぐ救急車を呼ぶこと。
以上は、発症して180分以内にしかできない治療があるからだそうです。
B様子がおかしかったら、朝まで様子を見ないこと。
このB番目のご指示をいただいて、僕たち夫婦は心底ぞっとしました。。
今回僕たちがそうしたように、朝まで様子を見てしまうことは、実は母にとって非常に危険な行為だったからです。。
何物にも代え難い命という宝物。。それが、こうしたちょっとした判断ミスで永遠に失われるかもしれないという事実。
母は今や、けっして一人では生きてゆくことのできない弱い命です。それを守ってあげるのが、周りにいる僕たち家族の役目です。
久しぶりに我が家に訪れた緊急事態が解決し、母はいつもと変わらず普通にご飯を食べました。
まさぼーは職場の病院に電話をかけて、いつも家族のことで休みがちなことをお詫びしました。
妙に気分が落ち着かない僕とざわりんは、部屋の大掃除をすることにしました。
要らないものを思い切って捨てて掃除機をかけ、さっぱりした部屋で紅茶を飲み煙草をふかしていると、ゆっくりと気分が落ち着いてきました。。
たわいのない雑談をする中で、僕はある資格を目指すことにしました。それが何なのかは、近いうちにお話することになると思います。
障害を抱え常に危険と隣り合わせの母、重い統合失調症を患う父。そして僕自身も脳と心に病を抱えている我が家。
外へ働きに出かけるという現在の生活スタイルからくる問題点を、この機会に夫婦で見つめ直すことにしました。
今回何もなかった以上、二人して仕事を休んだことが良かったのかどうかはわかりません。。そう…今の時点では。
しかし、この緊張と葛藤の一日を無駄にせず、必ず新しい分岐点として、これからまた歩いてゆきたいと思います。
ピンチは、きっとチャンスです。。

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