沖縄戦での集団自決をめぐり来春から使用される高校日本史の教科書検定で日本軍の強制が削除された問題で、渡海文部科学相は26日、教科書会社6社から提出されていた「日本軍が強制した」と記した訂正申請を承認した。
「日本軍が強制した」という直接的な記述は避けながらも、軍の関与や戦時中の軍教育によって住民が自決に追い込まれたと記しており、集団自決という悲惨な事件が起きたのは日本軍の行為が主たる原因と認め、そう読みとれる内容となった。
今年は様々な分野で、今まで蓋をして隠してきた真実が露わになった年だった。
世間的な話題としては食品の産地偽装問題や、僕が好きな格闘技の世界では朝青龍の病気の問題、時津風部屋の暴力問題、K-1 HERO'Sの秋山選手のクリーム塗付問題、PRIDEの闇社会との癒着等、隠してきた様々な問題が明るみに出て、当事者がそれにどう対処するかが厳しく問われた、そんな一年だった。
我が家でもここ数年、度重なる母の入院に伴い母が家族に内緒で作ってきた多額の借金の存在が判明し、家計を危険な状況にまで追い込んだ。店の資金繰りは坂道を転がるように悪化。父は心労から来るストレスで統合失調症になり、僕はそんな父に、母の病気は実は父の長年にわたる横暴から来るストレスが原因であり、稼いだお金を父が独り占めしてしまうからこそ母が外でお金を借りなければならなくなった事実を自覚させる一方、毎日会話をする中で父の壊れそうな心を支えてきた。
隠していた事実が明るみに出た場合、その当事者に問われるのは、個人や組織のメンツやプライドにこだわるか、あるいはお客さんやファン、家族のためを思って行動するか。
その二つのどちらを選ぶかで、その後の事態は大きく道が分かれてくると言っていいだろう。
父と母が長年やってきた店を僕が継ぐことになり父とともに店に入るようになって約二週間。一見しっかりして見える父の意外なまでのずさんさが、次々と露わになり始めた。
店を閉める際に、レジの精算書をゴミ箱に捨ててしまう父。毎日の売上高をまるで把握していなかった父。家族の食費として僕の妻ざわりんに一日1000円しか渡さないくせに、自分だけはお昼に出前を頼んで1000円の天丼を食べる父(苦笑)。
毎日「金、金」と言い続け、店でもお客さんがいない時にはお札の数ばかりを数えては銀行にすぐ入金したがる父の、まるで裏腹なとんでもないずさんさ…。
僕や妹には、表面上お金に細かくいかにもしっかり者といった姿を長年見せては偉そうにしてきた父の、それが隠された実態だった…。
リハビリに励んでいた母が年末にまた倒れ、今もなお意識不明。このピンチに僕は、外で働くことを頭から外し、店の再興に専念することを決意した。
お金にこだわる父が実はお金の管理がまるでできない人だとわかった以上、これからは僕が店の資金繰りを全て管理していきたいと思う。
個人のメンツやプライドではなく、家族みんなの幸せのために…。
日本軍の罪は、罪として厳かに認め受け入れなければならない。
食品の産地を偽装したら、きちんと誠意をもって謝罪して顧客の信頼を回復できるよう尽力しなければならない。
格式や伝統の裏側でメンツにこだわるがあまり沢山の矛盾を抱え込んできた大相撲界は、体質を改善しなければならない。
ルールある格闘技で不正をおかした者や団体は、そういったことが起こる原因を関係者やマスコミが一体となって見つめ直して、ファンが安心して応援できる業界に変わってゆかなければならない。そしてファンもまた、魔女狩りのごとく個人の揚げ足をとることのみで満足するのではなく、大きな愛と理解で業界の発展を見守ってゆかなければならない。
完璧な人間などいないから、叩けば埃が出てくるのは世の常…。
埃が出た後どうするかが、
人間の甲斐性だ。
※『赤いベレー帽』は趣旨の押しつけは一切いたしません。共感くださった方のみ、よろしければランキングにご協力ください。下記URLを、それぞれクリックしてくださるだけでOKです。
http://toplog.jp/in/?ysJBsyK
http://rank.froute.jp/23/ranklink.cgi?id=moonride
ありがとうございます。

0