外の光が眩しすぎて…
暗いベッドの中で泣いてばかりいる君。
トサカ頭にピアスの派手なスタイルで…
だけど心は、いつも震えてばかりいる君。
人一倍繊細なばかりに、ぶしつけで高圧的な世の中に耐えられず傷つきくたびれ果てた…
全国にいる素晴らしい君達へ。。。
人は怖いかい?
うん、僕も怖いよ。。
世の中は怖いかい?
うん、僕だって怖いよ。。
生きるのはつらいかい?…
うん、僕だってつらい。つら過ぎるよ。。。
朝から夜までの病院の仕事。誰でもできるはずの仕事。要領さえ良ければ、誰でもサクサクこなせる仕事。
だけどね…。
僕は、要領が悪いんだ。
サクサクこなせないんだよ。。
…だって僕は…
病気だもの。
脳の病気と心の病気。そして子供の頃から遺伝的に虚弱体質ときてる。
正直ハンディあるよね。。健康そのものな人から見れば、「なんだアイツは?」ってなもんだよ。
だから、子供の頃はイジメられた。
子供は正直だからね。あまりの正直さ故に残酷だ。。
自分達とはちょっとでも異なるもの=異物を毛嫌いしては、排除したがる。
病気、障害、人種の違い、転校生、貧乏、ガリ勉。
狭い島国の日本で、枠からはみ出しそうなアウトサイダー達を、いち早く発見しては魔女狩りの始まりだ。。
病気持ちのガリ勉野郎だった僕は、散々やられたよ。やられても絶対屈したりしない強情な子供だった僕は、集中的なイジメの対象にされたよ。
でも…それでも僕は、屈しなかった。
何も悪いことしてないのに言いがかりをつけて「謝れ!」という頭の悪いイジメっ子に、決して負けたりしなかった。
だってさあ…
間違ってないんだもん!!!
間違ってるのは明らかに向こうなんだもん!!
それなのに、謝る必要なんかないもんね。。
クラスなんていう最小単位の共同体の中でどれだけ嫌われたところで、たかが知れてる。
ムラを守るために個人を殺す。そんな蹴っ飛ばしてやりたいようなくだらない連中に気に入られるよりは、大切な自分を守ることのほうがずっと大事だ。
しかもああいう連中は、大人になってもまた同じことするからね。要するに、バカなんだ。。
黙って耐える者には、黙って耐える者の言い分がある。
ただ、それをくだらないヤツらにいちいち言うのがもったいないか、あるいは言えない理由があるんだよ。。
僕の場合は、後者だった。僕は…子供の頃から先天性の自閉症だからね。。
なりたくてなったわけじゃないんだよ!そういう体に、たまたま生まれてしまったんだよ!
“たまたま”でいちいち差別されてたまるもんか!!
こうして文章にすれば滑らかに話せるみたいだけれど…
実際の僕には、実はかなりの“ドモリ”があるの。そして…脳が極度の緊張と疲れに見舞われると、失語するの。言葉がまるで出なくなるんだよ。。。
外側から見れば…そんな姿はたぶん、ただの臆病者にしか見えないかもしれない。だけど…
僕の内側には、僕にしかわからない理由がある。目には見えない、理由があるんだ。。
僕は仕事に行くといつも、夕方には目に見えてペースダウンしてしまう。笑顔が顔に張りついたまま、こわばり始める。記憶があちらこちらで飛び始める。脳が疲れてクタクタになって、目の前が真っ白になってくる。。
仕事を終えて、重たい体と心と脳を引きずりながら帰りの電車になんとか乗り込んで…家の近くの駅についたら、僕は地下広場のベンチにへたり込んでしまう。。。
我ながら、情けない姿だよ。だって見るからにボロボロだもん。。
疲れ果てた自分をコートに隠した僕のイヤフォーンからは…
ロックン・ロール。
もしもロックという音楽がこの世に存在していなかったなら…
僕はこれまで、とても生きてはこられなかっだろう。。
人が怖いかい?
世の中が怖いかい?。。
怖がりは、怖がり同志で仲良くしよう。
怖い人と無理してつきあわなくていいから…
わかってくれる仲間と生きてゆこう。
臆病者の王国を…
僕と一緒に見つけにゆこう。
見つからなければ…
一緒に作っていこう。。

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