初めてこれを見る人は第一章から読んでちょ!ヽ(`Д´)ノ
スペシャル即席大河ラブロマンスハードボイルド学園ドタバタハートフルポルノ。
「魅惑のトシオ様伝説!」−−最終章−−
どぞ
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放課後、俺と中村は平に言われたとおりに丘の上に居た。何となく向こうにイニシアティブを取られているようで解せない部分はあったが、そんな事はどうでもいい。もう、今日で全てに決着がつく。俺が望むものはそれだけだ。どんな結果になろうとも。幾多の修羅場は潜り抜けてきたつもりだ。これもその内のひとつ。何も動じないし身体も軽い。ウォーミング・アップをしながら何故だか俺は不思議と清々しい気分さえ覚えていた。
しばらくして平は驚く事にただ独りで丘に続く坂道を登ってきた。てっきり仲間を大勢引き連れて来るのだろうと思っていたが、こいつもそれなりに中学じゃ番を張ってきたんだろう。数があっても所詮奴らは頭の鶴の一声でどうにでもなる雑魚の集団。少ない人数で話は早いほうがいい。独りで来た事は平が上に立ち続けてきた証拠だ。こいつはただのハリボテの親分じゃない。
俺たちは丘の上で対峙した。
「とうとう来たな・・・」
「ああ…、この時がな」
平はブレザーを脱ぎ、その下に着ていたTシャツも脱いだ。一見、細身に見えるその肢体にはしなやかな桃色の筋肉が薄皮の下に幾重にも巻きつけられ、腹筋はサラシの上からでもゴツゴツと割れているのが解る。一切の無駄を排除し、ただ相手を仕留める為だけにストイックに絞り込まれたアスリートの身体。インパラのようなスピードと反射神経で相手をねじ伏せる、俺とは全く正反対のタイプだ。
「こういう事もそろそろ終わりにせんや?いつまでも続けるワケにはいかんやろ?」
そう言って俺もブレザーを脱ぎ捨て、上半身、裸になる。さっきまでのウォーミング・アップで身体からゆらゆらと陽炎のように闘気が立ち昇っている。
「トシオ君、頑張って!」
中村の言葉に返事はしなかった。
「さあ、かかって来いや!」
「いくぜ!トシオ!」
そう言うと、平はまるで100メートルダッシュのように物凄いスピードで俺に向かって猛突進してきた。
「ウオー!」
「ドリャアァアァー!!」大地が裂ける程の奇声を発し、全身の筋肉を硬直させ、俺は待ち構えた。奴を受け止めてやる。ファースト・インパクトでほぼ全てが決まる。そう俺の本能が察知していた。気付いた時には、もう平の顔が俺の目の前にあった。俺は素早く奴の腰に手を回し、その鍛え抜かれた肉体を力強く引き寄せ、抱きしめた。交錯する視線と視線、擦れ合う肌と肌。平は恥ずかしそうに目を逸らす。お互いの体温を確かめるように強く、深く抱きしめ合う二人。その姿はまるでサナギが蝶になる瞬間のように神秘的で神々しく、美しい。
………。
(;´Д`)「アレ・・トシオ君・・・。なんか物語が変な方向に向かってませんカ・・?」
中村の言葉に返事はしなかった。
甘い吐息を平の耳たぶにフッ・・と吹きかける。アア…
………。
(;´Д`)「・・オイ!ちょっと待てー!コラ!何?それっ!間違ってる!何かが間違ってるよ!それっ!ヤメテぇ!キーモーウィーー!(゚Д゚;三;゚Д゚)」
中村の言葉に返事はしねえ。
顔を赤らめ、視線を外す平。「・・ずっと・・・好きでした・・・」蚊の泣くような声で奴は呟く。くぅ・・カワイイ奴め・・・。「俺も愛してるよ・・」切ない程高鳴った心臓の鼓動が平の胸から密着した俺の胸へと直接伝わる。マダマダァ!コッチを見ろぉ!剥き出しの乳首をきゅっと強くひねり上げる!ハウッ!兄貴・・・。苦悶の表情を浮かべる平!
白目を剥いて卒倒する中村。
これ以上やるとギャグを通り越してシャレにならん状態になる。色んな意味で!それは作者も充分解っている!もう既に作者の好感度はうなぎ下がりに大暴落の一途を辿っているぞ!だけんなんや!俺は一度もケンカするなんて言ってねえ!この長い前フリを二日間、空いた時間を裂いて作る作者のバカさ加減を笑うがいい!修学旅行のお土産で木刀とかヌンチャクを買う奴ほどに笑うがいいさ!もみくちゃになった二人は丘の上から転げ落ち林の中へとその姿を消していった。空には青白い光を発したUFOの大群がやってきて、校舎を焼き払う!その騒動によって今まで裏山に封印されていた怪獣キムルーが目覚め、ふもとの街を破壊する!ウルトラ警備隊はまだ来ない!そして林の中に消えたトシオと平の二人はもう二度と戻って来る事はなかったのであった。なんだこりゃ。
おしまい。
The LOVE was born.
ハッピー・バレンタイン。皆、それぞれに楽しんだでしょうか?
この勢いで明日のライブも楽しみましょう。
平とトシオに続けー!(・∀・)オイース!

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