数のはなし―ゼロから∞まで

のっけから面白い。数字がこんなに面白いとは...。1,2,3,4,5,6,7,8,9,0,1,11,12,100,1000,1000000と、もうひとつの数のはなし。
わたしたちは、わずかな記号と言葉を用いることによって、どこまでもかぞえられ、どんな数にも到達できる。どれだけかぞえても、10個の数字しか使わない。1,2,3,4,5,6,7,8,9,0だけでいいのだ。
その最初の“1”を「こんなにも重要な数で、すべての始まりでありながら、実に簡素な形をしている」とか「孤独でちょっと冴えない数だと思う」とか「1は私自身」「1は区別」「1は独り身の男」等々、なるほどなぁって思わず納得の面白さでいっぱいである。数字の蘊蓄ならこの本をお薦めする。

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