うまれてきたんだよ (エルくらぶ)

何故こんな悲しい事が起こるのだろうか。生まれてくる子どもは、愛し,愛された結実として生まれてくるものとの考えは間違っているのだろうか? 古い考え方なのだろうか?
どうしちゃったの人間! どうしちゃったの大人! そう叫ぶしか為す術がない無力な自分。
微笑むことも抱かれる温もりさえ知ることなし逝ってしまう子どもがありませんようにと祈らずにはいられない。
この本は児童書であり絵本です。この本を手にとることのできる,あるいは読んでもらう環境にある子どもたちにはこの内容を受け止めるにはあまりにも世界が異なり、恐ろしくて、怖くて、理解ができない内容のように感じます。むしろ,私たち大人が子どもの必死の叫びをしっかりと聴き、受け止め、しっかりとした大人の立ち位置を決めるために読みたい一冊です。

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