相馬玲子です。
隣の駅の近くの、天然酵母のパンで評判のお店に行きました。
小さいお店で、ドアに、8月は16時から22時営業の貼り紙。
エッ!と焦って時計を見たら、16:02(ホッ)
夏は暑いから、ってサラッと言ってました。
フランス人のお店なので、
真夏に営業してるだけでも凄い、
っていう話かも。
(奥様が日本人だからかな(笑))
ちなみに、この店、月火は休み。
小さい店で、並んでいる商品も
エッ!っていう位、少ない。
流行っているのだから、スタッフ入れて
もっと作って、開店日を増やせば
売り上げアップするだろうに、
と思ったけれど、
それは、この人たちの生き方
ではないのでしょう。
こだわった素材で、こだわって作って、
分かってくれる人が買ってくれればいい。
ビジネスを大きくしようとしない。
多分、ファンがいっぱいいるんでしょうね。
ちょっと高めだけれど、
美味しいから、私もまた行こうと思います。
この店を教えてくれたのは、
地元の不動産屋。
脱サラ青年の店で、なかなか面白い。
予約が無いと接客しません、
て、HPにハッキリ書いちゃいます。
予約して行ったら、
お茶を出してくれて、1時間とか
平気でお喋りして、地元の事を教えてくれて、
その見込み客がどんな物件を
本当は望んでいるのか、
ちゃんと探っています。
大手の不動産業者で働いていた時に、
そういう商売の仕方は違うだろう、
っていうのをいっぱい経験したらしいです。
だから、自分でお店をやり始めちゃった。
地元で生まれ育って、
好きな街なのだそうです。
広い範囲を扱ったりしません。
かなり絞った地域限定です。
だから、物件についても詳しい。
駅の北側はこんな感じで、
南側はこんな感じで、ってのも詳しい。
見込み客の本当の望みを探っているから、
地域も考えて、物件の紹介をします。
この青年、面白くて、
土日は働きたくないんです、
って、言っちゃうんですよ。
だから、僕の代わりができて、
土日働いてくれる人を募集中だそうです。
なぜ働きたくないか、って言うと、
友人たちと遊ぶのには
やっぱり土日がいいから、だそうです。
ちなみに、まだ独身だけど、
家族ができたら、土日は一緒にいたいから、
って、言ってました。
お勤めの人もお客さんいっぱいなわけで、
夜も遅くまで働く、っての当たり前
って私なんか思っちゃいますが、
予約がない限り、
夜も18時にはキッパリ店を閉めちゃいます。
商売になるのか?
って思いますが、
口コミでお客さんがドンドン増えているようです。
〇〇さんの所でお部屋を探したい、
っていうお客さんを相手にしているわけです。
先に書いたパン屋さんといい、
この不動産屋さんといい、
自分がどう生きたいのか、
っていうのがハッキリしている。

だから、それを貫くためにはどうするか、
っていうのを追求して来たのでしょう。
結果、お客様はその店のファン、
っていう理想的な事になっている。
長い時間営業しなきゃ売り上げが・・・
とか
あ〜いう客も、こ〜いう客も欲しい、
なんて、フラフラしない。
マーケティング的に言えば、
見事に、差別化ができているわけです。
これからの時代、
自分はどう生きたいか、
っていうのが、ハッキリしていないと、
中途半端な働き方になって、
結局成功しない事でしょう。
「働き方改革」っていうのは、
「生き方の意識改革」なんですね。

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