今日、テレビである地方の風習「なごみ」を放映していた。残念ながらどこの地方の風習かはわからないが、まさに「なまはげ」と同じである。
各家庭を恐ろしい鬼のお面をした大人が出刃包丁をもって現れ、子供たちに「わがままやうそを言っていないだろうな。」とか「悪いことをするな」とか脅すのである。
まさに地域が一体となって、子供の躾をしているということである。このような風習はぜひ、残ってほしいと思う。
以前、日記にも書いたが、ユング心理学の日本の代表的研究家・箱庭療法の河合隼雄さんが「闇の経験」の必要性を唱えられていた。
今の日本には、生活する上で暗闇がない。一寸先も見えない暗闇、子供たちに暗闇の体験をさせることが、自然、神聖なるものへの畏敬の念を作り、そのことが躾にもつながると言われていた。
私もまさにそう思う。教育再生の一つの手段はこのような「なごみ」「なまはげ」「闇の体験」などから得られるのだと思う。
本来、ゆとり教育の必要性はこのようなことを体験させることではなかったのだろうか。
人間の力は自然の猛威にはまったく無力の時がある。そのような体験を通して、自然、霊的なものへの恐れが、思いやりや優しさといった人間として一番大切なものにつながっていくのだと思う。
八方尾根スキー場の一番上からスキーをかつぎ、登ること1時間、あまりにも雄大な自然の景色を見て、思わず手を合わせた同僚がいました。その姿を見たとき、私も自然に頭をたれたことがあります。
あの北アルプスの雄大な景色は写真にはとっていませんが、私の心の中にずっと焼き付いています。
今日はこれから、ラッキーとキャンディを連れて、富士山を見に行ってきます。ついでに麓にある富士天神スキー場でナイタースキーをやります。


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