I shall give life here my best, and I believe it will give its best to me in return. (私はここで生きることに最善を尽くすわ。そうすればいつかきっと、最大の収穫が自分が返ってくると思うの。) 第38章 The Bend in the Road より
16歳になったアンは優秀な成績で師範学校を卒業して、本土の大学へ進む奨学金を手にしますが、自分を育ててくれたマリラとグリーン・ゲイブルズのためにひとまず進学はあきらめ、村に残ることを決断したときの言葉です。
この作品を私は読んだことがありませんが、カナダの女性作家・ルーシー・モンゴメリによって書かれ、1908年に発行された長編小説です。この本が好きで、原語で読みたいために英語の道に進んだ人もいると思います。
聖書やシェークスピア劇、文学作品、詩からのたくさんの引用があり、モンゴメリの教養の深さを感じる作品でもあります。第二作は1909年、第三作は1915年に書かれています。
ここで使われている助動詞のshallはとても強い意志を表す言葉で、マッカーサーがフィリピンを日本軍により追われるときに使った言葉、I shall return.は有名です。
私と話したネィティブがこのshallを会話ではっきりと発音して使ったことは今までないと思います。もし言ったとしたら、かなり強い意味なので記憶に残っているはずです。
ところでこのshallは日本国憲法の英語版(本当の意味の原文)では、たびたび使われています。つまり非常にフォーマルな表現です。
憲法10条 日本国国民であることに必要な条件は法律によって決定されるものとする。
The conditions necessary for being a Japanese national be determined by law.
第9条もご紹介しましょう。
Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.
九条の会
http://www.9-jo.jp/
日本国憲法は米国によって押しつけられた憲法です。しかし、第九条は世界に広めるべきすばらしい条文だと私は確信しています。

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