40歳を過ぎると全身の筋肉の三分の一が集まっている大腿部の筋肉が落ちてくる。つまり足が弱くなる。このことは、基礎代謝が落ちると言うことも意味する。つまり中年太り(メタボリック症候群)はどの人種、民族にも共通しておこるのである。
それと眼球の焦点調節機能の衰え・・・白内障・・・!プロ野球選手が40歳を越すと続けられなくなる原因の一つは動体視力の衰えである。
北海道に行く楽しみは満天の星である。40代前半は若い人達と一緒に星の輝きを楽しむことができたが、今はそうはいかない。暗いと見にくいのである。これはどうしようもない。いくらコンタクトをつけ、補うために双眼鏡をつかっても、星の光を眼が感知しにくくなった。悲しいがこの現実は受け入れなくてはならない。
でも、私は星を見に行く。寒い日は空気中の水分が凍って、すっきりと見える・・いや見えるはずなのだ・・・・。
いつも星を見ながら、思い出すのが、熊の事故で亡くなられた星野道夫さんが書かれたエッセイである。何度も日記で紹介していますが・・。
彼が亡くなった後に行った写真展・・・そこには次のような文章が書かれていた。
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すべての生命が動き続け、無窮の旅を続けている。
一見静止した森も、そして星さえも同じ場所にはとどまってはいない。
ぼくは「人間が究極的に知りたいこと」を考えた。
一万光年の星のきらめきが問いかけてくる宇宙の深さ
人間が遠い昔から祈り続けてきた彼岸という世界、どんな未来へ向かい
何の目的を背負わされているのかという人間の存在の意味・・・・
そのひとつひとつがどこかでつながっているような気がした。
人間がもし本当に知りたいことを知ってしまったら
私たちは生きていく力を得るのだろうか、それとも失ってゆくのだろうか。
そのことを知ろうとする想いが人間を支えながら
それが知り得ないことで私たちは生かされているのではないだろうか。
人間の気持ちは可笑しいものですね。
どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で
風の感触や、初夏の気配でこんなにも豊かになれるのですから。
人の心は深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。
きっと、その浅さで人は生きてゆけるのでしょう。
ひんやりとした空気、川のせせらぎ、そして動物たちの息づかい・・・・清涼たる
大自然の中へといざなってくれる写真があります。1996年夏、ロシア・カムチャッカでクマに襲われ、不慮の死を遂げた写真家・星野道夫氏。アラスカをこよなく愛した星野氏は、そこに移り住み、極北に生きる動物や大自然が織りなす生と死の物語を
18年間カメラに収め続けました。人と自然と動物との関係で常にフェアであることを目指した作品は、国内のみならず世界的にも高く評価されています。
本展では、未公開作品を含む代表作約200点を一堂に展観。思いを綴ったエッセイとともにご紹介し、直筆原稿や愛用品、映像なども交えて星野氏の歩んだ軌跡を振り返ります。
アラスカという大自然の中で、生とは何かを問い続けた星野氏の作品は、21世紀へ向けて私たちに送られたメッセージ。忘れかけていた大切な何かを思い出させてくれるでしょう。
21世紀へのメッセージ ーAlaska 風のような物語ー
「星野道夫の世界」展より
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写真はレストラン・たるきぃとなで1月4日に撮影したものです。冷え込んだこの日、月明かりで雪原はダイアモンドがまかれたようにキラキラと光っていました。


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