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八百屋

2020/4/23 | 投稿者: komori

自分は代々木が職場なのだが、時折帰り道最寄りの代々木駅ではなく、新宿の街をくぐり抜け、大久保駅まで歩き、帰路である総武線に乗ることがある。

運動不足の解消にもなるし、なぜか昔から新宿の街並みを歩くのが好きだという理由もある。また、運営が変わりもうすっかり疎遠になってしまったけれど、歌舞伎町にある新宿Motionの存在、やはりあのビルの付近を、用はなくとも時折通りたくなる。

昨晩もそうやって、わざと遠回りし新宿の街を練り歩いていた。コロナの影響ですっかり人通りのなくなった歌舞伎町界隈は、いつぞやのSFアニメで見たゴーストタウンのよう。

ふと、歌舞伎町の八百屋の前で立ち止まる。ザルに盛られた沢山の玉ねぎが一山100円、またキャベツ3個で100円など、激安価格に目が向く。

玉ねぎと、50円のほうれん草を購入し、店主に「いやはや、随分安いですね。いいんですか?」と問う。「いいのいいの、もう、誰も、お客さん、来ないから、、、」と店主。

悲しいような、切ないような、だけどなぜか勇気づけられたような、店主のことば。不思議な心地に包まれ、八百屋を、新宿を後にした。

街を歩けば、今日も人々は営み、生きている。幾ばくかの諦めと、だけれども小さな灯りを、絶やさずに。

それが多分、きっと、希望というものの正体なのかもしれない。








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