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bye bye summer days

2013/8/31 | 投稿者: komori

8月の終わりっていうのはいつも切ないなあ。それは少年の時分の、夏休みのはじまりに手に入れたあの「はじまり」の予感を、莫大な明日という時間の束を、どうしたもんか、どうにもこうにもあと瞬きひとう程の短さまでにどう浪費してしまったものなのか、ああ、という、あの8/31の夜の喪失感の感触を、今でも覚えているからなのかもしれない。大人になった今でも、その感触のなんとも言えぬ切なさというものが、残っている気がする。

「夏休み」とは少年達にとってそれは海と空を合わせた面積よりも広い、白地のキャンバスだった。有限あらざる、無限そのものの如く、終業式を終え校門をくぐりぬけた瞬間に立ち現れた永遠だった。夢のようなものであった。だが、今や僕らは知ってしまった、永遠や夢の有限性を。そんなことを知る術もない少年達は、確かにあの夏、夢の中を泳いでいたのかもしれない。その代償として、8/31のちょうど今頃、先送りにされた現実は宿題というかたちで彼等に課された。だがしかし、彼等はそこに嘘を記す。朝顔の観察日記は各々の想像上での成長が記され、彼等は課された現実でさえ、夢の領域、遊びの領分で片付けることに成功していた。

だが今や僕らはどうだろう。願わくば人生の終着地点へ追いやることも出来るはずの現実、有限な総量を持ちそれを余命日数で均等に割られ配分されただけの1日という現実を、ただなし崩し的に精算し続けているだけなのではないだろうか。

幼心に戻れというような稚拙な理論を説いているのではなく、ただ、あの莫大な「はじまり」は、どこにいってしまったのだろうか、という、切なさについて書いてみただけです。8月の終わり。バイバイサマーデイズ。

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