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小森清貴 solo Album『カトレア』発売中 詳細

小森清貴 Twitter @kiyotakakomori
連絡先 kiyotakakomoriofficial@gmail.com
2020/4/23 | 投稿者: komori

自分は代々木が職場なのだが、時折帰り道最寄りの代々木駅ではなく、新宿の街をくぐり抜け、大久保駅まで歩き、帰路である総武線に乗ることがある。

運動不足の解消にもなるし、なぜか昔から新宿の街並みを歩くのが好きだという理由もある。また、運営が変わりもうすっかり疎遠になってしまったけれど、歌舞伎町にある新宿Motionの存在、やはりあのビルの付近を、用はなくとも時折通りたくなる。

昨晩もそうやって、わざと遠回りし新宿の街を練り歩いていた。コロナの影響ですっかり人通りのなくなった歌舞伎町界隈は、いつぞやのSFアニメで見たゴーストタウンのよう。

ふと、歌舞伎町の八百屋の前で立ち止まる。ザルに盛られた沢山の玉ねぎが一山100円、またキャベツ3個で100円など、激安価格に目が向く。

玉ねぎと、50円のほうれん草を購入し、店主に「いやはや、随分安いですね。いいんですか?」と問う。「いいのいいの、もう、誰も、お客さん、来ないから、、、」と店主。

悲しいような、切ないような、だけどなぜか勇気づけられたような、店主のことば。不思議な心地に包まれ、八百屋を、新宿を後にした。

街を歩けば、今日も人々は営み、生きている。幾ばくかの諦めと、だけれども小さな灯りを、絶やさずに。

それが多分、きっと、希望というものの正体なのかもしれない。








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2020/4/17 | 投稿者: komori

昨日、職場の親しい同僚の女性が転職により、最後の出勤日だった。ほぼほぼ同期と言ってよいメンバーで、お世話になった方だった。

自分と同様に酒好きで、盛大な送別会を開催したいところだったが、この状況下さすがにそれは叶わなかった。いつかコロナが収まったら、その時に改めて盛大な宴会を開くよ、と別れた。

ふと、小学生の卒業シーズンに歌った「今日の日はさようなら」という曲を思い出し、うろ覚えの歌詞をネットで調べたら、とてもいい歌詞だった。

「今日の日は」という表現が、素敵だ。そうだ、さようならは「今日の日は」の出来事なのかもしれない。すべてのさようならは、一時的なものなのかもしれない。

「今日の日はさようなら また会う日まで」という歌詞を口ずさむと、もう会えないと思っていた人達とも、遠い未来また会えるような気がして、嬉しくなった。

ライヴ活動も止まり、仲間達に会えない日々が続く。

でもきっと大丈夫。それは単に今日の日はさようならというだけのこと。また会える日を、待ちわびて、生きよう。

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2020/4/15 | 投稿者: komori

自らのライフワークであるライヴ活動が失われ、ライヴハウスにも、またディスクユニオンにも出向けない日々を過ごす。

私は見ての通り音楽だけを生業としてるわけではなく、ごく普通に仕事をしている人間である。

日々の仕事は、ライフラインの一環に含まれる業種と判断されているのかどうなのかはよく分かりませんが、今のところ通常運行で日々の勤務を継続している。果たしてそれがいいことなのか、どうなのか。

「生活に必要」と、そうでないとされるものの判断基準、線引きは何なのか。誰が補填や給付を受けられるのか、られないのか。

線引きだらけの世界。

線を引く筆を握る人。統制を図る以上、その行為自体は構わないし、受け入れているのだが、あなたの区分けはただただ私達のこころを分断しているだけの線だとしか、言いようがない。

だから、私は区分に抗う。思えば音楽はその抵抗の武器として自分にとって最も信頼出来るものであったと、改めて思い直す。

精神の自由だけは手放さない。こころはいつも外へ、外へ、出向く。私達は他者と出会う為に生まれた。再会と、街や人が動きだす日常が取り戻される時を祈り、自らが出来ることはなんだろうと。シンプルな問いかけだけは、いつも胸に、絶やさぬように。




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2020/4/14 | 投稿者: komori

数年ぶりにブログを更新しようと思う。なんと昨年2019年は1回も投稿していなかった。

2020年4月、これまで体験したことない、冷たい春の訪れ。こんなにも暗いムードに覆われた年度はじまりというものも、経験したことがないものだ。

ただし、私達人間の世界が、どんなに不安と恐怖に覆われた鬱々たるものであっても、例年と変わらず桜の花は咲き、タンポポはアスファルトの隙間ですら自らの根を張り花を咲かし、やがて種を飛ばす。

なのに、

4月、残酷な季節。

花は咲くのに、美しいと、綺麗だなと、振り返る気持ちも忘れてしまいそうな、そんな感性すらも奪われてしまいそうな、この状況下。こころが枯れてゆく、荒地と化していくカサカサとした乾いた鈍い音が、聞こえてくるのが分かる。

だけれど、だからこそ、
こころだけは枯らさぬようにと、誓う。

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